おしゃれな空間を演出できる間接照明。その間接照明にはさまざまな種類があり、取り入れ方で部屋の雰囲気も大きく変わります。ここでは間接照明のメリットや種類、選び方、おすすめのデザイン、取り入れ方を紹介します。これらを参考にして、おしゃれな空間を作ってみてくださいね。
この記事の目次
おしゃれな空間を演出する間接照明
間接照明は、おしゃれな空間を演出できるインテリアアイテムとして人気です。まずは間接照明がどんなものか、そして取り入れるメリットを紹介します。
間接照明とは
間接照明とは、光源から発する光を壁や天井などにに当てて反射した光を明かりとして活用する照明器具です。間接照明で空間の一部を照らすと、空間に陰影ができ、部屋をおしゃれに演出できます。
間接照明のメリット
落ち着いた空間を演出できる
やわらかく反射した光は、落ち着いたリラックスできる空間を演出します。
素材の質感を表現できる
間接照明で壁などに光を照射すると、素材の凹凸の影響で美しい陰影を作れます。
目線を誘導できる
対象物を間接的に照らすことで、絵画や装飾に目線を誘導し、見せたいものを際立たせることで空間を演出できます。
空間の奥行きをつくる
光の陰影により、奥行きや立体感を強調し、空間を広く洗練された雰囲気に演出する効果があります。
間接照明の選び方
間接照明を選ぶときは、光源や色もチェックしましょう。光源によって、部屋の雰囲気が変わるだけでなく、かかる費用も異なります。ここでは、間接照明の選び方を紹介します。
光源【LED・白熱電球・蛍光灯】から選ぶ
間接照明の光源は主に、LED・白熱電球・蛍光灯の3つです。それぞれの特徴を紹介します。
- LED:LEDは寿命が長く、電気代も安いため人気の光源です。初期費用は高いですが、長い目で見るとお得です。
- 白熱電球:白熱電球は暖かい色味が特徴の光源です。やわらかい雰囲気の空間を演出できます。ただし、寿命は短いです。
- 蛍光灯:蛍光灯はLEDより初期費用が安い光源です。寿命は白熱電球より長く、LEDより短いです。
LEDは間接照明と相性が良い
LEDは、他の光源に比べてコンパクトであるため、狭いスペースや隠れた場所への設置も可能で、寿命も長くメンテナンスの頻度も少なくすみます。
また、調光や調色機能を持つ製品もあり、場面や素材に合わせて色温度や光量を演出できます。間接照明に適した光源といえるでしょう。
部屋や目的に合わせて色を選ぶ
間接照明は、色選びも大事です。白い壁や天井の場合は明るさを控えめに。壁や天井の色が濃い場合は、気持ち高めのワット数を選んでください。寝室にはやすらぎの空間を演出できる、オレンジに近い色味がおすすめです。
間接照明の種類
間接照明にはコーブ照明、コーニス照明、バランス照明があります。ここでは、間接照明の種類を解説します。
天井を間接的に照らす「コーブ照明」
コーブ照明は、天井を間接的に照らします。コーブ照明を取り入れると、天井が高く感じられます。天井を2段にして、段差の部分に照明を入れ込むケースが多いです。後から取り付けるのは難しいので、家を建てるときやリフォームのときに検討してみてください。
壁を間接的に照らす「コーニス照明」
コーニス照明にすると、壁全体に光が拡散して明るくなります。壁の質感や壁にかけたアート、カーテンの素材が際立ち、おしゃれな部屋になるでしょう。
壁の上下を照らす「バランス照明」
バランス照明とは、遮光板の付いた照明を壁面に取り付けて、壁の上下を照らすもの。後からでも取り付けやすく、影の演出は少なめです。
置き型の間接照明
テーブルや床の上に置くタイプの間接照明もあります。壁や天井などに設置する必要がないため、誰でも、どんな家でも取り入れやすく、デザインも豊富です。
おしゃれな間接照明のデザイン
間接照明の器具には、さまざまなデザインがあります。用途に合わせたデザインを選びましょう。ここでは、間接照明のおすすめデザインを紹介します。
スタンドライトの間接照明
スタンドライトは、インパクトのある床置きの照明です。和風テイストや北欧テイスト、アジアンテイストなど、バリエーションも豊富。おしゃれなデザインのスタンドライトは、置くだけでも部屋のアクセントになります。
テーブルライトの間接照明
寝室などのリラックスしたい空間では、全体を暗くして何か作業をするであろう手元だけを照らせる卓上型の間接照明がおすすめ。くつろぐのにちょうど良い明るさを保ちつつ、手元はしっかりと照らしてくれます。テーブルやベッドサイドに置くと良いでしょう。リビングに取り入れるのも良いですね。ソファの脇やキャビネットの上に置くと、インテリアのアクセントにもなりますよ。
ブラケットライトの間接照明
ブラケットライトは壁掛けタイプの照明器具。家族写真やお気に入りの絵の上にブラケットライトを設置し、光を照らすと美術館のような雰囲気を演出できます。
スポットライトの間接照明
スタジオなどの非日常空間で使われるイメージの強いスポットライトは、日常から離れたスタイリッシュな空間を演出したいときにおすすめです。天井や壁に向けて光を反射させると、優しい光が部屋に広がります。
お気に入りのものや、強調して見せたいものを目立たせたいときにも役立つ照明器具です。飾るもののレイアウトを変える予定があるなら、ライトヘッドを動かせるタイプを選びましょう。高い位置から当てたいならば、天井のダクトレールに取り付けられるタイプがあります。低い位置で手軽に取り付けたい人は、クリップ式のスポットライトがおすすめです。
バーライトの間接照明
バーライトは棒状の照明器具です。バーライト自体は間接照明ではありませんが、取り付ける位置によっては間接照明として利用できます。細長いスペースにも設置可能で、家具の中に取り付けると、収納したものを探しやすくて便利です。テレビボードと背面の間に設置すれば、テレビのうしろから照らし出されて映画館のような雰囲気に。棚や壁にそのまま貼り付けられる両面テープが付いたものや、鉄面に貼り付けられる磁石タイプのものだと設置も簡単です。
テープライトの間接照明
両面テープで貼り付けるだけで設置できる照明器具です。バーライトと同じく、設置位置によっては間接照明として利用できます。好きな長さに切ったり、折り曲げたりできるので天井や梁の設置しにくい場所や階段や廊下などの足元に明かりが欲しいところにも簡単に設置できます。
間接照明のおしゃれな取り入れ方
種類やデザインも大切ですが、レイアウトも見逃せないポイントです。ここでは間接照明のおしゃれな取り入れ方を紹介します。
テレビの裏に間接照明を取り入れる
明るいリビングでテレビを見ていると、背景が暗いシーンの多い映画は見づらいこともありますよね。テレビ裏に間接照明を設置し部屋を暗くすると、快適に視聴できるようになります。ミニシアターのようなおしゃれな雰囲気を演出できて、リビングの雰囲気もアップグレードできます。
テレビ裏の間接照明の作り方は、シンプルで、前出のバーライト型の間接照明やテープライト型の間接照明をテレビの裏側に設置するだけです。
また、USB給電式の間接照明であれば、テレビ側のUSB電源出力ポートに挿すことで、テレビの電源のON、OFFに合わせて照明を稼働させることもできるでしょう。
リラックス効果を高めるなら低い位置に
部屋をリラックスできる空間にしたい人は、低い位置に間接照明を置いてみてください。低い位置からの光は、よりやわらかさを感じさせ、やすらぎのある空間を演出します。さらに上質なリラックスタイムを過ごせるでしょう。
奥行きを強調するなら隅を照らす
間接照明を取り入れて部屋の隅を照らすと、陰影によって奥行きが強調され、立体感が増します。より部屋の広さを感じられるでしょう。
シンプルなインテリアには光源・照明器具が目立たない工夫を
物の少ないシンプルな暮らしを好むなら、光源も照明器具も目立たせない方法で取り入れてみましょう。インテリアの裏に間接照明を隠す・天井にさり気なく取り入れるなどと工夫をすれば、すっきりとしたおしゃれな空間を演出できます。
新築で間接照明の部屋をつくるときの注意点
光源の映り込みに注意する
光を当てる壁や床がツヤのある素材だと、光源が反射して映り込んでしまう場合があります。また、窓にも照明器具が映りこむ場合があります。せっかくの雰囲気を損なわないように設計しましょう。
メンテナンス性を確認する
間接照明は、隠れた場所に設置されます。照明器具の取替えや掃除、メンテナンスができるように、工具や手の入る開口部を確保できるように設計しましょう。
実績のある業者に依頼する
間接照明を中心とした部屋は、実際にどのような明るさになるのか予測が難しく設計にはノウハウが必要です。実績のある業者を選びましょう。
間接照明で失敗しないためには
間接照明を使った空間演習は、設置の方法もさまざまで、取り入れ方にコツがいります。イメージだけで進めてしまうと、使わなくなってしまったり、照明だらけの部屋になったり、光の演出がうまく活かされないこともあります。
部屋の雰囲気や用途に合った空間演出を知りたい人は、事例を知るのが一番。
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