開放感のある勾配天井の魅力とは? 家族みんなが暮らしやすいプラン例を紹介

2024年3月2日

勾配天井とは、傾斜が付いた天井のことです。勾配天井を採用することで、通気性と明るさを確保しながら、開放感溢れる空間を作れます。そこで本記事では、勾配天井の魅力に触れながら、家族が過ごしやすいおすすめのプラン例を紹介。あわせて、把握しておくべき注意点についても解説します。

勾配天井とは

ソファでくつろぐ親子

まずは、勾配天井がどのような天井のことを指すのかを理解しましょう。あわせて、採用される家と屋根の特徴についても解説します。

傾斜を付けた天井のこと

勾配天井とは斜めに作られた天井のことで、フラットにはなっておらず傾斜が付いています。フラットな天井の場合、通常は屋根と天井の間に屋根裏ができるもの。しかし、あえて天井を斜めにすることによって、屋根裏スペースがなくなって部屋の一部分になるので、天井まで高さのある開放的な部屋が叶います。

傾斜がある屋根の家に多く採用

屋根の形はさまざまですが、平らな屋根の家に勾配天井を取り入れることはあまりありません。採用されることが多いのは、屋根の中心部から左右それぞれに傾斜が付いている三角屋根や、片方にだけ傾斜が付いている片流れ屋根などです。

勾配天井の魅力とメリット

勾配天井を採用した寝室

勾配天井にすることで、家・部屋の機能面においてプラスに作用するポイントがいくつかあります。ここでは、勾配天井を取り入れるメリットについて見ていきましょう。

メリット①部屋に開放感が生まれる

天井に勾配を付けると、その分、床から天井までの高さが出ます。そのため、フラットな天井と比べて圧迫感が抑えられて視界が開け、広々と開放的な空間を作れるでしょう。例えば、天井を板張りにして傾斜を強調するなどの工夫をすれば、より開放感をプラスできますよ。

メリット②明るさを確保できる

天井に傾斜をつけたことによってできた壁に窓を付けると、開放感に加えて明るさをプラスできるでしょう。通常よりも高い位置に窓が設置できるので、窓から入った光が部屋の奥まで行き届きます。

なかでも平屋は、周囲にある家の高さの影響を受けやすく、明るさを確保しにくいもの。しかし、勾配天井を取り入れることで光を取り入れやすくなります。

メリット③通気性が高まる

暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まりやすいです。勾配天井の採用に伴って高い位置に設置した窓と、それよりも低い位置に設置した窓の両方を開けることで、下から上へと空気が流れます。部屋に溜まった暖かい空気が高い位置の窓から逃げるので、うまく空気が入れ替わるでしょう。窓の高さの差に比例して、通気性もアップします。

勾配天井設計の注意点

脚立を使って作業をする人

勾配天井を取り入れる際は、いくつかの懸念点についても把握しておくことが大切です。ここでは、勾配天井を設計するにあたって、注意したい点を解説します。

デメリット①維持に手間がかかる

天井に傾斜が付くと、それに伴い照明の設置位置や窓の位置が高くなるため、電球の交換・掃除などに手間がかかります。足場を組むなど、場合によっては、業者にお願いしなければいけないこともあるので注意が必要です。

デメリット②建築費が高くなる

平らな天井よりも、勾配天井の方が壁の面積が広いので、その分建築費も高いです。また、壁紙貼りや照明の設置など、高い位置での作業が増えます。この作業をおこなうために必要な足場の設置費用によっても、建築費が高くなることがあるでしょう。

勾配天井を採用した家のプラン例

リビングで会話する夫婦

勾配天井を取り入れたくても、取り入れ方がよく分からないという人も中にはいるかもしれません。ここでは、勾配天井を採用した、家族が過ごしやすい家のプラン例を紹介します。

プラン①LDKに勾配天井を採用する

LDKは、家の中でも特に空間が広い場所。リビング部分の天井を高く、ダイニング部分の天井を低くして傾斜を付ければ、同じ空間でも過ごす場所によって違う雰囲気を感じられます。天井の高いリビングは広々とした開放的な空間に仕上がるでしょう。

プラン②勾配天井を活かして、リビングにロフトを作る

ロフト付きの家を作りたい時にも、勾配天井がおすすめです。勾配天井によってできたスペースにロフトを作れば、部屋全体に開放感が生まれるだけでなく、スペースを有効活用できます。また部屋の奥行きを強調できるでしょう。

また、リビングとロフトがつながっているため、コミュニケーションが取りやすいのも魅力的。人の気配を感じながら過ごせるので安心感があります。

プラン③傾斜を利用してベッドスペースにする

傾斜の低い部分は、高い部分と比較すると、立った時に圧迫感が出やすいです。そのため、ベッドスペースとして有効活用するのがおすすめ。圧迫されている感じもそこまでせず、むしろ安心して眠れるでしょう。

プラン④子ども部屋を勾配天井にする

勾配天井を子ども部屋に採用するのも良いかもしれません。傾斜を作ることで、まるで秘密基地のような空間になります。その際、天井が低い所をベッドスペース、高い所をデスクスペースにするなど、家具の配置を工夫しましょう。

また、先で紹介したロフトを子ども部屋として使うのもありです。リビングとつながっているので、親の目が行き届きやすく安心できます。

新築で勾配天井を取り入れる際のポイント・注意点

天井から吊るされた照明

勾配天井のある家・部屋を計画し新築する際は、メリットや懸念点に加えていくつかのポイントを押さえておくことが大切です。ここでは、勾配天井を採用する際のポイントや注意点を解説します。

照明を工夫する

照明の位置次第で光の当たり方が変わるので、天井の高さ・傾斜を考慮して照明を設置しましょう。使用する照明は、ペンダントライトかダウンライトがおすすめです。

コードタイプのペンダントライトを選べば、床と平行に設置できます。掃除のしやすさも考慮しながら、設置場所を選んでください。

ダウンライトは天井に埋め込むタイプの照明です。照明器具で視界が遮られることがないので、開放的な空間をキープ。照射角度を変えられるタイプにすれば、床までしっかり光を当てられます。ただし、交換が難しい点においては注意が必要です。

空気が循環する仕組みを作る

勾配天井の部屋は平らな天井の部屋と比べて、部屋が暖まりにくいという特徴があります。サーキュレーターやシーリングファンなどを上手に利用して、空気を循環させましょう。なお、高気密高断熱の家であれば、冷暖房を効率良く使えますよ。

吸音効果のあるアイテムを使う

勾配天井は音が反響しやすい一面も。特に、フローリングなどの硬い素材に反響しやすいです。音が気になるのであれば、カーペット・カーテン・布製ソファなど、吸音効果のあるアイテムをうまく取り入れると良いかもしれません。

勾配天井の見学ならtvkハウジングプラザ藤沢

tvkハウジングプラザ藤沢は、神奈川県内で2番目の広さを誇る展示場で、大手メーカーのモデルハウスを多数展示。なかには、勾配天井を採用したモデルハウスもあります 。商業施設の近くにあるので、買い物帰りに気軽に立ち寄ってみるのもおすすめです。

勾配天井で明るく開放感のある家づくりを

テーブルと椅子が並んだリビングダイニング

開放感と明るさを確保できる勾配天井は、家の機能としてもさまざまなメリットがあることからも人気が高いです。工夫次第では、子ども部屋に取り入れられたり、より機能的な家に仕上げたりできます。住宅展示場では、勾配天井を取り入れたモデルハウスの見学や、勾配天井についての相談が可能です。知識を深めるためにも、是非一度足を運んでみてはいかがでしょうか。