家を建てる費用はいくら? 土地ありと土地なしでの違いや内訳を解説

2022年1月13日

家を建てるには家本体の費用に加え、土地代が必要です。所有している土地に住宅を建築する場合は、土地代が不要な分、費用は少なくなることが多いです。今回は土地ありと土地なしの家を建てる費用の比較、建築費用の内訳を見ていきます。あわせて相続した土地に必要な費用についても解説します。

土地ありと土地なしで比較! 家を建てる費用

摘まれたコインと家の模型

土地を持っていて家だけを建てる場合と、土地がなく家と土地両方購入する場合とでは、費用は変わってきます。まずは、家を建てる平均額を土地あり・なしで紹介します。

土地ありの家を建てる費用の平均額

土地を既に持っている人が、その土地の上に注文住宅のみを建てる時の平均額は以下の通りです。

  • 全国平均:3,534万円
  • 首都圏:3,808万円
  • 近畿圏:3,746万円
  • 東海圏:3,606万円

地域や家の大きさによって価格の差は出てきますが、注文住宅の建築費用は3,500万円以上の金額をかけるのがほとんどのようです。

参照:2020年度フラット35利用者調査

土地なしの家を建てる費用の平均額

土地を持っていない人が家を建てようと考えた場合、家と一緒に土地も購入する必要があります。当然家のみを建てるより費用は高くなります。

  • 全国平均:4,397万円
  • 首都圏:5,162万円
  • 近畿圏:4,540万円
  • 東海圏:4,412万円

土地を既に持っている人と比べると、全国平均で、約800万円の差がある結果でした。

家を建てる費用の内訳

家を建てる費用のおおまかな内訳は、本体工事費、別途工事費、諸経費の3つです。土地を持っていない人は、これに加えて土地代がかかります。先ほど平均額で紹介した家を建てる費用は、本体工事費と別途工事費のみの金額です。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

本体工事費

本体工事費は、家そのものを作るための費用です。基礎工事や土台工事、内装・外装工事、設備設置工事や人件費などが含まれます。また、設計費も含まれる場合もあります。本体工事費は、家全体の費用の約70~80%を占めると言われていて、家を建てる費用の大半です。

別途工事費

別途工事費は、駐車場や庭などの外構工事、電気配線や、排水工事など家の設備に関する工事費です。別途工事費は、家全体の価格の約15~20%を占めると言われています。住宅メーカーによっては付帯工事費も本体工事費に含まれることがあるので、しっかり確認が必要です。

 諸経費

諸経費は住宅ローンの手数料や、登記手続きの費用、保険料など家そのものを建てる以外に発生する費用です。また、引っ越し費用や仮住まいの費用も必要な場合があります。さらに新しい住宅に合わせた家具や、家電の購入費用も考えておくと良いでしょう。諸経費は、家を建てる総費用の約15~20%を見積もっておき、家全体の費用とは別にかかると思っておきましょう。

家を建てる場合の頭金と自己資金の必要額

現金を持って計算する女性

家を建てる時は、住宅ローンとは別の資金が必要になる場面があります。ここでは事前に準備する頭金の平均割合と、住宅ローンとは別途で必要な資金について紹介します。

頭金の目安額

住宅を建てる時、ほとんどの人は住宅ローンを組んで金融機関からお金を借ります。一般的に住宅ローンの負担を減らすために、頭金を用意する人が多いです。新築の注文住宅を建てる時の頭金の比率は、平均して家を建てる総費用の約20%と言われています。

土地なしで注文住宅を購入する人の全国平均が4,397万円なので、約880万円が約20%の金額になります。ただし何年も賃貸に住み続けて賃料を払いながら頭金を貯めることはせずに、頭金0円で注文住宅を購入する人もいるなど、個人によって頭金の金額はバラバラです。返済計画は人それぞれなので、銀行やハウスメーカーでシミュレーションをして検討すると良いでしょう。

準備しておくべき自己資金

家を建てるためにかかる費用の中には、自己資金の現金で支払うものがあります。例えば、登記にかかる印紙税、登記費用などです。また、家を建てる時に随時発生する工事契約時の契約金や、工事着手金、地鎮祭、上棟式の費用、家が完成した時の最終金も自己資金で賄わなければいけません。

他には不動産取得税、固定資産税、都市計画税など別途税金もかかります。自己資金で賄う必要のある住宅購入に必要な諸費用は、物件価格の約7%と言われています。住宅ローンは家が完成するまで振り込まれません。つなぎ融資が申し込める場合もあるので、資金面で心配がある時はハウスメーカーに問い合わせてみましょう。

相続した土地に家を建てる時に必要な費用と注意点

相続税の申告書

相続した土地に家を建てようと考えている場合、土地代そのものはかかりませんが、相続に関する費用が発生します。

土地の相続登記費用が必要

住宅ローンは、土地の名義人と本人が一致していることが重要なため、相続した土地の登記の名義をしっかり変更して相続登記をしておく必要があります。相続登記は、相続が確定して法定相続人全員の合意が得られないとできません。また相続した土地の用途の地目が畑や山林の場合は、住宅用の「宅地」に変更する必要もあります。土地の登記の変更には、税金と司法書士への依頼料がかかります。

新築を建てるなら地盤調査費用が必要

相続した土地に新築を建てる場合は、以前に家が建っていても地盤調査が必要になります。一般的な調査は5~10万円程度です。しかし規模が大きい家だと、大掛かりな調査が必要になる場合があり、調査費用が20~30万円程度かかることがあります。また調査の結果、地盤を改良する必要がある場合、土地の状態などによりますが数十~百数十万円かかるケースがあることを認識しておきましょう。

相続税または贈与税が必要

土地を相続すると、相続税がかかります。相続税の計算は複雑で一様に言えませんが、流れは以下のようになります。

  1. 遺産の総額を計算
  2. 相続税の計算
  3. 財産を取得した割合で、負担する相続税の割合を決める

相続税にはさまざまな控除などがあるので、税理士などに相談すると良いでしょう。また親が存命中に譲り受ける生前贈与でもらった土地には、贈与税がかかります。

家を建てる費用を知りたいなら住宅展示場へ行こう

住宅展示場に立つ家

家を建てたいと思ったら住宅展示場に実際に足を運んで、いろいろなハウスメーカーのモデルハウスを見学するとイメージが湧きやすくなります。住宅展示場ではモデルハウスの見学ができるのはもちろん、費用や住宅ローンについての相談もできるので、実際にどれくらいの費用がかかるのかも把握できます。

tvkハウジングプラザ新百合ヶ丘

小田急線新百合ヶ丘からも近いtvkハウジングプラザ新百合ヶ丘。すべてのモデルハウスがスマートハウス対応なので、最新の設備の家を見学できます。

町田森野住宅公園

町田森野住宅公園は、町田駅から歩いていける距離にある町田市唯一の住宅展示場です。広々としたガーデンスペースがあり、緑を楽しみながらゆったりと見学できます。

土地ありで家を建てるなら諸費用もしっかり組んで計画を

リビングで話し合う夫婦

土地を持っていても、実際は家を建てるだけではありません。家を建てるにはいろいろなステップを踏んで、慎重に検討する必要があります。家にかかる費用は数千万単位ととても大きく、場合によっては経済的負担が大変になることもあります。家本体のみでなくその他の諸経費がかかるので、しっかり予算を立てて考えることが大切です。予算や返済計画があらかじめ決まったら、住宅展示場に見学に行き理想の家を手に入れる準備を始めましょう。