賃貸から分譲へと住まいを代わるとき、マンションと一戸建てのどちらを選ぶべきか悩む人も多いようです。この記事では、マンションや一戸建てのメリット・デメリット、それぞれの違い、夫婦2人暮らしにおすすめの間取りなどを紹介しています。マンションと一戸建ての違いを知り、購入時の判断材料にしてくださいね。
この記事の目次
マンションのメリット・デメリット
マンションと一戸建てのそれぞれのメリットとデメリットを確認しましょう。まずはマンションのメリットとデメリットを紹介します。
メリット①利便性が高い
マンションは駅に近い物件が多く、利便性が良いです。立地が良いと土地代が高くなるため、1つの土地に複数の世帯が集まっているマンションの方が購入しやすい価格でしょう。周辺の環境にもよりますが、日当たりや展望が良い物件も多いです。
メリット②バリアフリーな物件が多い
マンション内にはエレベーターがあるため、階段を使わずに移動できます。室内に階段がないので一戸建てに比べて小さめの床面積でも狭さを感じにくいです。また、フラットな室内なので、移動も楽です。高齢者や体に不自由がある人も暮らしやすいでしょう。
メリット③防犯性が高い
マンションの場合、オートロックのエントランスで、防犯カメラを設置しているところが多いです。また、管理人や他の居住者がエントランスを行き来するため、犯罪を抑制できます。
デメリット①音のトラブルが発生しやすい
マンションでは上下左右が他の住まいと隣接しているため、音のトラブルになることも。夜遅くに大きな音を立てないなどの配慮が必要です。
デメリット②管理費や修繕積立金などがかかる
マンションの場合、管理費や修繕積立金などの費用がかかります。管理費は共有部分のメンテナンスや管理人の人件費などで、修繕積立金はマンションの大規模な修繕や不測の事故、特別な事由により多額の費用が必要な修繕、共用部分の変更に伴う工事などに充てる準備金として必要です。合計月額2万円ほどかかるところが多いです。しかし、共有部分を管理会社が管理してくれる点や、管理会社主導で修繕してくれる点は、メリットと言えるでしょう。
一戸建てのメリット・デメリット
次に一戸建てのメリットとデメリットを紹介します。マンションのメリット・デメリットと比較して、自分たちの生活に合う方を選んでくださいね。
メリット①音のトラブルが少ない
一戸建ては建物が独立しているため、マンションのように上下階や隣からの騒音を気にしなくて済みます。こちらも騒音などに関する苦情が来る心配をせずに済みますね。
メリット②庭や駐車場が持てる
一戸建ての場合、庭や駐車場を設けられます。庭があると、子どもの遊び場やペットの飼育、家庭菜園などを楽しめるでしょう。管理規約で制限されることもないため、大型犬も飼えます。敷地内に駐車場があると、月々の駐車場代は要りません。玄関を出てすぐに乗車できるのもメリットです。
メリット③建て替えやリフォームが自由にできる
マンションでリフォームできるのは専有部分のみです。また、管理規約による制約があります。一戸建てだと、家族の希望にあわせて自由にリフォームできます。一戸建ての方が自由度の高い生活が可能です。
デメリット①自分で維持管理をする必要がある
一戸建てだと自分で建物の維持管理をしなければいけません。住宅のメンテナンスを怠ると、建物が傷つき、余計に出費が増えることも。修繕積立などがないので、修繕する際に大きな費用が必要です。
デメリット②防犯面で弱いことも
一戸建ての場合、マンションに比べて防犯面がやや脆弱になりやすいです。人の出入りを見張る管理員などはいないため、外出時は玄関だけでなく、主要な窓もすべて施錠してください。
マンションと一戸建ての違い
マンションと一戸建て、どちらかの購入を検討されている人は、資産価値や費用の違いも把握しましょう。また、賃貸の場合の違いについても解説します。
資産価値の違い
マンションも一戸建ての住まいも、築年数が古くなるほど資産価値は下がります。マンションは資産価値が下がる一方です。一戸建ては築25~30年ほどで、建物の価値がゼロになります。しかし、建て替えやリフォームは可能です。また、土地の資産価値は減価しません。
購入時の費用の違い
マンションも一戸建てでも、契約書の印紙や登記費用、信用会社に支払う保証料、融資の際の融資手数料と担保設定費用、火災保険料の費用が必要です。一戸建ての場合は、土地購入も含めると、中古でも新築でも仲介手数料が必要になる可能性があります。ただし、物件の売主と直接売買契約する場合は不要です。仲介手数料は〔物件価格×3%+6万円(消費税別)〕が目安となっています。
戸建ての火災保険の相場はいくら?必要な補償の見極め方を知って賢く選ぼう
万が一の事態に備えて加入する火災保険。必要な補償のみを契約できるように、火災保険料の決定基準や、保険の選び方を知りましょう。この記事では火災保険の必要性と相場、決定基準、選び方、注意点を紹介します。必要な補償の見極め方を知って、自分に合った火災保険を賢く選びましょう。
購入後にかかる費用の違い
住宅購入後はマンション・一戸建てともに固定資産税と都市計画税、不動産取得税がかかります。マンションの場合、修繕積立金や駐車場代も必要です。修繕積立金は月払いや一括払いなど、マンションごとに支払い方法が異なります。また、立体駐車場の場合は維持管理費用がかかるケースもあります。
2人暮らしに必要な坪数と間取り
夫婦2人での生活を考えている人もいるでしょう。一戸建てに2人で快適に住むために、必要な坪数や間取りを決めるポイントを紹介します。
2人暮らしに必要な坪数
健康で文化的な生活を送るために最低限必要な居住面積は「2人以上:10平米(㎡)×世帯人数+10平米(㎡)」、さらに豊かな生活を送るための広さは「2人以上:25平米(㎡)×世帯人数+25平米(㎡)」と言われています。これらの計算式を基に、家族の人数や希望の暮らしに合う坪数を決めましょう。
間取りを決めるポイント
間取りは2人の年代や仕事環境、生活スタイルの3つのポイントを考慮して2人で話し合って決めましょう。ここではそれぞれのポイントを詳しく解説します。
<2人の年代>
ヤング世代とシニア世代では、住みやすい間取りも異なります。ヤング世代は子どもが増えることを想定した間取り、シニア世代にはお互いの安否確認ができる間取りの住まいなど、自分たちの将来のことも考えて過ごしやすい間取りを選んでください。
<2人の仕事環境>
仕事の時間帯が違うと、同じ空間での生活がストレスになることも。気を遣わずに体を休められるように、それぞれの個室を設けるのがおすすめです。
<2人の生活スタイル>
仕事同様、活動する時間帯が違うと、ストレスになりやすいです。お互いの生活スタイルに干渉せずに自由な時間を楽しめる個室を設けましょう。
一戸建てのモデルハウスを見学してみよう
マンションか一戸建てかで迷っている人は、モデルハウスのある住宅展示場に足を運びましょう。住宅展示場には、さまざまなハウスメーカーのモデルハウスが立ち並んでいます。家づくりの相談なども可能です。住まいの近くにある住宅展示場はこちらから検索してくださいね。
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一戸建ての家づくりについて、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
家を建てる流れとは。住宅ローンやかかる費用についても徹底解説
家を建てる流れをあらかじめ知っておくと、順調に家づくりができます。また、住宅ローンや減税措置など、お金について把握しておくことも大事です。本記事では、家を建てる流れやはじめに知っておくべきお金のこと、注意点を紹介します。流れや予算のポイントを理解して、家族にとって住みやすい家を建てましょう!
マンションと一戸建ての違いを知り、生活に合わせて検討しよう
マンションと一戸建てにはそれぞれメリット・デメリットがあります。また、資産価値や費用などの違いもあります。それぞれのメリット・デメリットや違いを把握し、自分たちの生活に合う住まいを選んでくださいね。