ガレージハウスは、車愛好家にとっては憧れの存在です。車庫としてだけではなく趣味の空間にもなり、子育てや介護の場面で便利な設備でもあります。そこで今回は、ガレージハウスのメリットやデメリット、おしゃれにするコツなどを紹介します。ガレージハウスを検討中の人はぜひ参考にしてください。
この記事の目次
ガレージハウスのメリット
ガレージハウスは車を保管する場所というイメージがありますが、その他にもさまざまな使い道やメリットがあります。まずは車だけではなく、家族にも役立つガレージハウスのメリットを紹介します。
車を犯罪から守れる
ガレージハウスに車を保管すると、家族以外の人が車に近づくのは難しくなります。そのため、車上荒らしや車にいたずらをされるリスクがありません。近所の子どもが投げたボールが当たるということもないでしょう。ガレージハウスは、盗難や損傷などの危険から車を守れます。
天候や動物による汚れから車を守れる
ガレージハウスなら強風による飛来物はもちろん、雨風や砂ぼこり、紫外線から車を守ることができます。
また猫の足跡や鳥のフンの汚れもつかず、頻繁に洗車をしなくても済むでしょう。
車の乗り降りが安全・快適
住宅に隣接したガレージハウスは、車から歩く距離がほとんどないので乗り降りが快適にできます。室内からガレージへスロープを作れば、ベビーカーや車いすのまま乗り降りも可能。介護や子育てで、家族を家から連れ出すときや連れ帰るときにも安全です。また夜間や緊急時の病院、学校などへもすぐに車を出せて便利です。
さらに雨の日は濡れずに荷物の積み下ろしができ、ストレスを感じません。
ガレージ以外の空間としても活用できる
ホームパーティーやガレージセール、DIY用の空間としてガレージを活用できるのも魅力です。広めのガレージなら、趣味のアイテムやレジャー用品などの保管スペースにもできます。自動車やバイクを手入れするのに必要な道具を置くこともできるでしょう。
ガレージハウスのデメリット
ガレージハウスはあると便利ですが、居住スペースが削られたり排気ガスの対策が必要だったりとデメリットもあります。ここではガレージハウスのデメリットを紹介します。
居住スペースが削られてしまう
1階をガレージにするぶん、どうしても居住スペースが削られてしまいます。居住スペースが削られた分、生活スペースは2階や3階と上に上がっていくため、階段の上り下りが大変になるかもしれません。
排気ガスや排気音などの対策が必要になる
自然換気ができる設計や大型の換気扇を設置するなど、排気ガス対策が重要です。壁には排気ガスが付着しにくい外壁材や塗料を選ぶ必要があります。
また防音対策も必須。居住スペースとガレージの位置関係を工夫するなど対策が必要です。
建築やメンテナンス費用が高額になる
ガレージハウスには、車を出し入れするための広い間口が必要です。間口を大きく取ると、家の強度や耐震性に影響が出るため、通常の住宅よりも設計に制限が生じます。
木造は強度面で劣るため、鉄筋やコンクリートを選択する必要があるでしょう。また一般的な住宅より工数が多いため、コストがかかることも。海外製のシャッターなどを使用することがあるので、工事費以外にメンテナンス費用も考える必要があります。
ガレージハウスをおしゃれにするコツ
ただガレージとして使うのではなく外装や内装にこだわれば、おしゃれな空間となり、様々な用途で活用できるでしょう。照明や収納もお気に入りのものを選ぶのがおすすめ。ここでは、ガレージハウスをおしゃれにするコツを実例とあわせて紹介します。
①外装
外装は、愛車が映えるシンプルな配色にするのがおすすめです。和の風情を取り入れると、蔵を思わせる外観に仕上がります。中庭を囲むように各部屋とガレージを設置すれば、外部からの視線を遮断できます。
屋根の色や玄関ドアをシャッターと揃えると、統一感が出ておしゃれさが増すでしょう。
②内装
床にタイルを施工すると、見栄えもメンテナンス性も良くなります。タイルは吸収率がとても低く、汚れにくいのが特徴。温かみのある色合いのタイルなら、ナチュラルな印象に仕上がります。
壁ではなくガラス窓にすると、ギャラリーのように美しい空間になるでしょう。打ちっぱなしのコンクリートを天井や壁面に設置すれば、無機質でクールな雰囲気のガレージを演出できます。
③シャッター
シャッターの外枠やシャッタータイプの組み合わせによって選択肢は多彩です。エンジンをかけると自動的に電動シャッターが開くタイプや、高速電動シャッタータイプなどもあるので、シャッター選びの際は利便性も考慮すると良いでしょう。一般的なチェーンを使って上部のボックス内に格納する巻き取り式は、設置場所を選ばずスッキリ見せ、照明を隠すこともありません。
④照明
シャッターを閉めるとガレージ内は暗くなります。センサー付きのライトを設置しても良いですが、庫内照明があったほうがガレージハウスでの作業がしやすいでしょう。天井につけるシーリングライトは、広いガレージ内を隅々まで明るく照らします。ダウンライトなら天井の低いガレージでも利用しやすく、照明器具そのものが目立ちにくいのが特徴です。
天井や壁に取り付けるスポットライトは作業効率が上がるだけでなく、ガレージ外側に取り付ければ防犯対策にもなります。ブラケットライトはおしゃれなデザインが多いのが魅力ですが、壁の外側に出っ張っているので車に接触しないように気をつけてください。
⑤収納
趣味の空間を意識した収納スペースを考えると見栄えが良くなります。床に乱雑に置くのではなく、レイアウトとして壁に飾るのがおすすめです。デッドスペースに棚を作ったり、有孔ボードで工具などを壁面収納したりするとおしゃれに見えるでしょう。
ガレージハウス設置の際の注意点
車庫を建物の一部に組み込んだビルトインガレージを設ける際、建ぺい率や容積率、防火対策などの注意点がいくつかあります。注意点を意識しつつ、ガレージハウスを設置しましょう。
ガレージハウスには防火対策が必須
ガレージハウスは法律上、防火対策が必須です。万が一、出火したときの防火や通気を考慮して施工しなくてはいけません。なお木材を使用したい場合は、天井と壁の面積10分の1以下と定められています。内装に使う材料も、防火材料にする必要があります。自治体によっては一部決まりが異なる場合もあるので、お住まいの自治体に確認しましょう。
車種や台数を考慮して設計する
ガレージハウスを作ったあとに広さや天井の高さを変えるのは難しいため、設計の段階で車種や収容台数を意識する必要があります。家族が増えて軽自動車からワゴン車に乗り換えるなど、大幅に車のサイズが変わる可能性も考慮しましょう。また車での来客が多いなら、余分に1台止められるスペースの確保が必要になるかもしれません。
ガレージハウスの建ぺい率と容積率を確認する
車庫の面積は、建築物としてみなされるため建ぺい率と容積率(以下参照)に算入されますが、延床面積の5分の1を上限として、延床面積に算入しないと定められています。
- 建ぺい率:敷地面積に対する建築面積の割合
- 容積率:敷地に対する建物の延床面積の割合
延床面積の5分の1以下なら固定資産税の緩和措置が受けられます。ただ緩和措置が適用されるのは容積率だけなので注意しましょう。自治体によって異なるので、お住まいの自治体に確認してください。
ガレージハウスのある住宅展示場で相談しよう
ガレージハウスのプランを立てるには、実物を見てみることも大切です。ガレージハウスを実際に体感すれば、イメージを描きやすくなるでしょう。最後に神奈川県内で、ガレージハウスのある住宅展示場を2つ紹介します。ぜひ住宅展示場に足を運び、参考にしてくださいね。
レジデンスサイト横浜町田
邸宅提案型「レジデンスサイト横浜町田」は、2023年3月にオープンしました。大手ハウスメーカーの最高級フラッグシップモデルを集めた、見応えある展示場です。邸宅ならではの、最高級のガレージ設備を見学して、あなたにとって理想のガレージを想像してみませんか?
レジデンスサイト横浜町田
2023年春、邸宅提案型展示場としてオープン。かつてない大型区画(従来比160%)に大手メーカーが最新技術の粋を集め、贅を凝らしたフラッグシップモデルが存在感を放ちます。最高級の設備がそろった実際の邸宅をご覧いただきながら、理想の邸宅のイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか。
tvkハウジングプラザ藤沢
神奈川県下2番目の規模のtvkハウジングプラザ藤沢。近隣に商業施設が多数あり、にぎやかな展示場です。こちらの住宅展示場も、モデルハウス見学の事前予約が可能。楽しいイベントもたくさん開催しています。
tvkハウジングプラザ藤沢
現在、30棟のモデルハウスを展示しており、神奈川県下2番目の規模となります。近隣には、湘南モールFILLやMr.Maxなどの商業施設もあり、にぎやかな雰囲気の住宅展示場です。住宅メーカーのブランド・工法も多種にわたり、多様なお客様のニーズにお応えし、あなたにあった家づくりのお手伝いをします。
憧れのガレージハウスで至福の時間を過ごそう
ガレージハウスは、家族みんなが便利に使える素敵な空間です。ガレージハウスを計画する際は、メリットやデメリット、注意点をしっかり把握することがポイントです。秘密基地のようにワクワクするガレージハウスで、至福のガレージライフを過ごしましょう。