おしゃれなインナーバルコニーは実用性も魅力!新築計画時の注意点も解説

2024年1月9日

アウトドアリビングが流行している今、注目されているのがインナーバルコニーです。第二の庭としてさまざまな使い方ができるインナーバルコニーは、見た目もおしゃれ。新築なら一から憧れのインナーバルコニーが設計できるのが魅力です。そこで本記事では、インナーバルコニー設計のコツや、設計にあたって気を付けたいポイントを紹介します。

インナーバルコニーとは

モダンなデザインのインナーバルコニー

バルコニーやベランダ、インナーバルコニーは設置方法や大きさで種類が変わってきます。しかし、いまいち違いがわからない人も多いでしょう。まずはインナーバルコニーの定義やバルコニー、ベランダとの違いを解説します。

インナーバルコニーの定義

インナーバルコニーとは、2階以上の階に設置された屋外スペースのこと。建物の内側に引っ込んでおり、屋根がついています。建物の一部を使用して設計されているのが特徴です。

バルコニーやベランダとの違い

バルコニーやベランダとの大きな違いは、設置方法です。バルコニーとは建物からせり出した比較的広い屋外スペースで、屋根がありません。バルコニーとベランダには、建築基準法上での大きな区別はないものの、バルコニーよりもベランダの方がコンパクトなスペースと認識されています。

日本では一般的に、建物の2階以上で外にせり出した手すりのある屋根付きのスペースをベランダと呼びます。

インナーバルコニーを設置するメリット

インナーバルコニーで運動をする女性

開放感溢れるインナーバルコニーには、さまざまなメリットがあります。天気を気にせず洗濯物を干せるだけではなく、遊び場や趣味の空間としても楽しめるでしょう。ここでは、インナーバルコニーのメリットを紹介します。

雨や紫外線を気にしなくて良い

インナーバルコニーには屋根があるので、雨や紫外線を気にすることなく過ごせます。台風や強風とともに降る雨でなければ、晴れの日以外でも洗濯物が干せます。また、直射日光を防げるので、日焼けからも洗濯物を守れるでしょう。

隣接した部屋の延長として広く活用できる

外に面した一室をインナーバルコニーとして使うので、リビングと接していれば室内が広く感じられます。家の中にいても開放的で広い空間となるでしょう。

趣味の空間として楽しめる

インナーバルコニーには、さまざまな活用方法があります。

 

  • プランターでガーデニングや野菜を育てる
  • バーベキューやおうちキャンプをする
  • ヨガや運動をする
  • 望遠鏡を置き、星空を眺める
  • ソファを置いて読書や音楽を聴く

リラックスできる空間や趣味を楽しめる場所として使えるでしょう。

安心して子どもを遊ばせられる

インナーバルコニーは屋根がついた屋外スペースなので、直射日光が当たりにくく日焼けのダメージの心配がありません。また、囲われたスペースの中で安全に遊べるため、子どもがプールで遊ぶのに最適です。

プライバシーが確保でき、家族だけの空間を楽しめる

基本的には2階以上にインナーバルコニーを設置するので、通行人などの目を気にせずにすみます。部屋の中のプライバシーも確保できる上に、人目に触れず庭のような感覚でプライベートを楽しめるでしょう。

インナーバルコニーを設置するデメリット

家の模型とお金

さまざまなメリットがあるインナーバルコニーですが、費用が高い、間取りが制限されるなどのデメリットもあります。家を建てた後に後悔しないためにもデメリットをしっかり把握し、家づくりに役立てましょう。

隣接する部屋が暗くなりやすい

インナーバルコニーの奥行きが深いと、隣接する部屋に日光が入りにくい場合があります。窓の配置や天窓を作るなど日当たりを考慮する必要があるでしょう。

設置費用が高くなりやすい

インナーバルコニーは屋根、床や壁の造作、床への防水加工、断熱材を入れるなどの施工が必要です。また耐震強度を高めておくことも重要なため、設置費用が高くなる可能性があります。

間取りが制限される場合がある

インナーバルコニーには屋根があるので、構造上柱や壁が必要です。そのため、室内の間取りに制限が出る可能性も。室内の柱によっては、不便さや狭さを感じる場合もあるため、間取りを考慮しなければいけません。

洗濯物が乾きにくいことがある

雨の日に洗濯物を干せるのはメリットですが、屋根の深さによっては日が当たりにくくなってしまい、洗濯物が乾きにくいことがあります。急な雨や花粉症などには役に立つインナーバルコニーですが、設計によっては洗濯物が乾きにくいというデメリットもあるので、どちらが理想の暮らしに適しているかを考える必要があります。

インナーバルコニーを設置する際の注意点

家の設計図

インナーバルコニーを設置する際に、知っておきたい注意点があります。固定資産税や間取り、取り付けたいアイテムなど快適なインナーバルコニーにするために必ずチェックしましょう。ここでは、4つの注意点を紹介します。

固定資産税が上がる場合がある

バルコニーやベランダなど、建物の外部に設けられているものは固定資産税に含まれません。しかし、固定資産税は建物の延床面積で計算されるので、屋根のあるインナーバルコニーは延べ床に含まれます。

 

<以下の条件にあてはまると固定資産税が上がります>

  • インナーバルコニーの奥行きが2メートル以上
  • インナーバルコニーの手すりの高さが天井までの半分以上ある(天井までの高さが2.2メートル未満の場合はインナーバルコニー全体を床面積として含む)

 

上記を踏まえると、ほとんどのインナーバルコニーは延床面積にカウントされます。延床面積が大きければ大きいほど、税額が高くなるので気を付けましょう。

インナーバルコニーの使い方に合わせた設計にする

インナーバルコニーをどんな用途で使いたいかを先にプランニングしないと失敗する可能性があります。リビングなど室内の延長として使うなら、天窓の設置やテーブルセットが置けるくらいの広さを確保しましょう。

 

夜に使うことをメインにするなら、外部からの視線を遮れる壁やリラックス効果を高める照明などを設置すると快適に過ごせます。子どもが遊べるようなスペースにするなら、安全な高さで隙間のない壁やケガをしにくい床材を選ぶと安心です。

導線を考えた間取りにする

インナーバルコニーに洗濯物や布団を干すなら、導線が重要です。ひとつの部屋からしかバルコニーに行けないと、そこを通らないと洗濯物を干したりしまったりできないのでストレスを感じる場合も。複数の部屋または廊下からバルコニーに行けるよう検討しましょう。

水道や手すりなどの設置も考慮する

インナーバルコニーは外から飛んできた砂や埃が溜まりやすいので、水道があると掃除がしやすいでしょう。スロップシンクタイプなら、靴やぞうきんも洗いやすくなります。コンセントがあると、照明などの設置に便利。布団を干したい場合は、手すりがあると布団バサミが使えます。

インナーバルコニーを体感できる住宅展示場へ行こう

住宅を見ている家族

インナーバルコニーの設置に悩んだら、ぜひ住宅展示場へ足を運んでみましょう。実際に体感することによって、メリットやデメリットを感じられ、イメージがしやすくなります。インナーバルコニーを設置したモデルハウスのある住宅展示場を紹介します。

港北インター住宅公園

第三京浜・首都高速「横浜港北JCT」目の前という好立地にある港北インター住宅公園は、リゾート地を思わせるようなゆったりとした住宅展示場です。プライベートなアウトドアリビングや、雨風を避けてバーベキューができる大空間のインナーバルコニーなどを取り入れたモデルハウスが見学できます。

つるみ住宅公園

つるみ住宅公園の隣は森永製菓の工場なので、来場の際も分かりやすい展示場です。上質な住まいをコンセプトに快適な住宅づくりを提案します。イベントを多数開催しているので、お子様連れでも安心。室内のように使えるマルチスペースのバルコニーやLDKから続く大開口のフルフラットバルコニーなど、インナーバルコニーを検討中の方がイメージしやすいモデルハウスが展示されています。

インナーバルコニーでおうち時間を楽しもう

家にいる時間が増えている現在、より快適な暮らしを実現できるような家づくりを考える人が増えています。インナーバルコニーは、家族時間が充実し、ゆとりのある生活を送りたい人におすすめです。おしゃれなだけではなく、実用性も魅力的なインナーバルコニーでおうち時間を楽しんでください。