世界情勢の変化や、急速な円安により、エネルギー調達コストが跳ね上がり、一般家庭の電気代とガス代の値上げが続いています。しかも、この値上げのトレンドはしばらく続くと言われています。
生活を守るためにも、電気代やガス代、そして水道代などのコストを少しでも抑えたいですよね。
設計時に検討すると良い設備、入居後の水道・ガス・電気それぞれの節約術を項目別に解説します。また併せて、季節によって光熱費に差が出る理由とその解決方法についても紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
【設計時・入居後】光熱費を節約するポイント
まずは光熱費を節約するポイントを大まかに紹介。新築の家を建てる際・家に入居した後とに分けて見ていきましょう。
【設計時】オール電化・ZEHの採用
家を建てる前であれば、オール電化やZEH採用の家を検討するのも1つの方法です。
オール電化とは、自宅の熱源を全て電気でまかなうこと。IHクッキングヒーター・床暖房などが例として挙げられます。
ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略。家の外側を高断熱などの機能が高い物にしたり、高効率設備を導入したりすることで、快適な空間の維持や省エネルギーを叶えるというものです。太陽光発電などの導入によってエネルギーを創ることで、一次エネルギーの収支をゼロにします。
オール電化住宅とは? 都市ガスと比較したときのメリット・デメリット、光熱費の節約術を紹介
オール電化住宅とは、ガスを使わずに全ての熱源を電気で賄う住宅です。
ここでは、オール電化住宅のメリットとデメリット、都市ガスとの比較、最近、値上がりが続いている光熱費の節約術について解説します。
【入居後】節約や見直しを検討
毎日の暮らしには光熱費がかかるもの。日々生活する中で少しでも節約を意識するだけで、年間にすると大きな額の節約につながります。また、契約内容の見直しや供給会社の切り替えも光熱費を抑えるのに効果的です。
以降では、入居後にできる節約方法について詳しく解説していきます。
光熱費の節約方法と成果①水道代
料理や洗濯、トイレなど、水は生活に欠かせません。しかし、工夫次第で月々の水道代を節約することもできます。ここでは、水道代の節約方法とその成果について詳しく紹介します。
キッチンまわりでの工夫
まず検討してほしいのが食洗器です。食洗器を使えば、一度にまとめて多くの食器を洗えるので、こまめに手洗いするよりも使う水の量が少なくなります。
一例では、年間で約8,000円の節約ができるというケースも。
食洗器がない場合、桶に水をためて、まとめ洗いを心がけましょう。キッチン用の節水蛇口を導入するのも良いでしょう。
洗濯の頻度を少なくする
毎日小まめに洗うよりも、ある程度洗濯物を溜めてからまとめて洗えば、使う水の量を減らせるでしょう。
年間で約3,500円の節約が叶うこともあります。
お風呂の入り方を見直す
お風呂に入るとき、ついついシャワーを出しっぱなしにしていませんか?1日1分シャワーを出す時間を減らすだけでも、年間約1,000円の節約が見込めます。さらに、シャワーヘッドを節水シャワーヘッドに変更すると利用量を減らせます。
また、家族みんなで一緒に入ったり、水を入れたペットボトルをお湯の張った浴槽に入れて水かさを増やしたりするのも、節約アイディアの1つです。
光熱費の節約方法と成果②ガス代
料理やお風呂のときに使うガス。ガス代に関しても工夫次第で料金を節約できます。その方法と成果について見ていきましょう。
お風呂の入り方を変える
水道代と同じく、お風呂での工夫でガス代を抑えられることもあります。
浴槽の蓋や保温シートを使用すると、追い炊きの回数を減らせるでしょう。それにより、年間で約7,000円の節約が可能になる場合も。
また、先で紹介した、シャワーの使用時間を1日1分短くする方法でも、年間で約2,000円安くなることがあります。
料理方法を見直す
コンロではなく、電子レンジを使った調理を取り入れたり、使うお湯の温度を低く設定したりしてみましょう。また、後片付けの際に食洗器を使えば、寒い季節でも温水器を作動させる必要がなくなるため、水道代と同時にガス代も節約できます。
年間で約14,000円も節約できたケースもあるようです。
ガス会社を切り替える
契約している会社やその内容が、今の生活に合っているかを確認してみましょう。電気とセットで割引が提供されるプランなど、会社によって多様なプランが用意されています。自分のライフスタイルにあった、ガス会社・契約プランにしましょう。
光熱費の節約方法と成果③電気代
電気代はちょっとのことでもかかってしまうものです。使っている物を買い替えるだけで、節約につながる場合も。ここでは、電気の節約方法と成果を紹介します。
家電を買い替える
「まだまだ使えるから」という理由で、昔買った家電を今でも使っていませんか?実は、古いエアコン・洗濯機・冷蔵庫・照明などの家電は消費電力量がとても大きいです。
なかでも消費電力が大きいのが、エアコンと冷蔵庫。買い替えれば格段に光熱費が安くなります。例えば、15年前のエアコンから新しい物に買い替えれば、約23,000円、10年前の冷蔵庫を買い替えれば約8,000円安くなる場合もあります。
【家電の使い方を見直す】
エアコンの使い方を見直す
夏のエアコンは温度設定を高くしてサーキュレーターを併用すれば、年間約5,000円の節約ができることも。また、フィルターを掃除することで、0.6~1.9%の節電につながります。2週間に1度程度の掃除を心がけましょう。
冷蔵庫の使い方を見直す
冷蔵庫の設定温度は、一年中同じにするのではなく季節に合わせて、夏は強め、冬は弱めの温度に調節するのがおすすめです。
また背面に放熱板が組み込まれている冷蔵庫の場合は、壁から離すと節電効果があります。冷蔵庫によっては、側面、もしくは上部に放熱板が設置されています。放熱板の位置を確認してみましょう。
さらに、中に物を詰め込みすぎないだけで、年間約3,000円の節約になるケースもあります。
洗濯機、乾燥機の使い方を見直す
洗濯機の容量の8割以上を目安にして、まとめ洗いをすると洗濯回数を減らせます。また、電気料金の安い夜間に利用することも効果的です。
待機電力をカットする
長時間利用する予定のない家電の主電源を落としたり、コンセントをプラグから抜いて待機電力をカットしましょう。0.5%~0.8%の節電効果がもたらされます。
LEDに変える
電球は、消費電力が圧倒的に少ないLEDに変更しましょう。例えば、家の全ての照明をLEDに変えると、年間で約18,000円も費用削減できる可能性もあります。
窓の断熱をする
窓ガラスは、部屋の熱を逃がし、冷気を取り込みやすい部分です。そのため、窓部分に断熱シートを貼ったり、カーテンを設置したりするのがおすすめ。冷気を遮断して熱が逃げにくくなるので、暖房費の節約につながります。
中には、紫外線や赤外線をカットする夏用のシートや、オールシーズン使える断熱シートがあるので、用途に合わせて選びましょう。
調理器具の工夫
ガスコンロの代わりにIH調理器具を使っている場合は、IH対応の鍋(鉄、ステンレス)や調理器具を使いましょう。アルミや銅の鍋は、IHでは熱効率が悪くなります。
また、圧力鍋や無水鍋を利用すると料理の時短と電気の効率化になります。
太陽光発電の導入
住宅に太陽光発電の設備を設置して、電力消費の一部を再生可能エネルギーで賄う方法もあります。
太陽光発電設備の導入は、一般的に100万円以上の初期投資が発生しますが、電気料金の高い日中に節電ができるため、電気代を抑えられます。
また、余った電気を電力会社に販売し収益化もできます。特に10年間は、国が定めた「固定価格買取制度(FIT)」により、余剰電力を固定価格で買い取ってもらえるメリットもあります。
初期投資は、一般的に10年ほどで回収できるとされていますが、条件に大きく左右されてしまうため、導入検討時には、費用対効果のシミュレーションをとり、確認しましょう。
電力会社を切り替える
電力会社によっても、電気代は大きく変わります。ガス・スマホなどの支払いを1つにまとめられるプランや、ポイントが溜まるプランなど内容は会社によりさまざま。自分に合ったお得なプランに変更すれば、年間で平均約27,000円と大幅な節約になることもあるほどです。
季節別!かかる電気代と節約方法
季節によってかかる電気代は異なり、特に夏と冬の違いは分かりやすいでしょう。ここでは、夏と冬の電気代の違いと、その節約方法について解説します。
夏と冬の電気代の違い
夏よりも冬の方が、電気代が高くなる傾向があります。外気温と室温の差が大きいために暖房費がかかったり、日照時間が短いために照明をつける時間が長くなったりすることが原因です。
4人世帯の場合では、冬の方が1ヵ月あたり約1,100円電気代が高くなるという統計も出ています。
夏と冬で気を付けたい電気代節約方法
9畳の部屋には9畳対応のストーブ・扇風機を使うなど、暖房器具の種類や設置場所にも注意しましょう。
また、エアコンを使う際は、夏も冬も自動運転にするのがおすすめです。弱風や微風にしていると、設定温度に達するまでに時間がかかるため、その分電気代がかかってしまいます。自動運転にしておけば、設定温度に達するまでが早いので、電気代を減らしやすくなるはずです。
光熱費節約の参考に!
tvkハウジングプラザ藤沢
光熱費の節約が叶う家を計画している人は、間取りの相談・暮らしのイメージをするために、住宅展示場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。ここでは、オール電化のモデルハウスを扱うtvkハウジングプラザ藤沢について紹介します。
省エネルギーが叶うモデルハウス
tvkハウジングプラザ藤沢では太陽光発電・オール電化を採用した、省エネルギーが叶うモデルハウスが見学できます。節約できるだけでなく、環境に優しい暮らしをイメージできるでしょう。
オール電化ではないモデルハウスも併せて見学できるため、比較するのにもちょうど良いです。
事前予約が可能
tvkハウジングプラザ藤沢を訪れる場合は事前予約がおすすめです。一度に予約できるのは3棟までで、WEBからの予約が可能。これで、当日は待ち時間なしで見学できます。
詳しくは以下のサイトから。
tvkハウジングプラザ藤沢
神奈川県下2番目の規模で、住宅メーカーのブランド・工法も多種に取り揃えております。近隣には、湘南モールFILLやMr.Maxなどの商業施設もあるのでご家族でぜひお越しください。
光熱費の節約術を身につけ、賢く快適な暮らしを実現させよう!
生活する上で欠かせない光熱費。家を建てる際は、オール電化・ZEHなどを採用することで、光熱費の節約が叶うでしょう。そして住み始めてからも、家電の買い替えや使い方の工夫など、光熱費の節約ポイントは多くあります。これらの節約術を身に着けて、今、そしてこれからの生活に取り入れてみてください。