後悔しないアイランドキッチンの選び方!ハウスメーカーごとの特徴と事例まとめ

2023年6月15日

「家を建てるならアイランドキッチンにしたい!」と憧れを持つ方は多いのではないでしょうか。
「広々とした調理スペースで、親子で料理をしたり、友人とパーティをしたり…」と理想の暮らしのイメージは膨らむばかり。

しかし、アイランドキッチンは使い勝手がよいのかどうか実際に使ってみないとわからない部分もありますよね。

そこで本記事では、アイランドキッチンのメリット・デメリットや導入時の注意点を解説します。最後に大手住宅メーカーイチオシの最新アイランドキッチンもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

アイランドキッチンとは

アイランドキッチンとは

アイランドキッチンとは、シンクやコンロ、調理スペースなどのキッチンが壁付けにならず、島(=アイランド)のように独立しているレイアウトのこと。最近トレンドになっている対面型キッチンの一種です。

対面型キッチンには他にも、ペニンシュラ(半島)型やL型と呼ばれるものなど、多様なタイプがあります。

アイランドキッチンの特徴

アイランドキッチンの特徴

開放感のある見た目に加え、家族間のコミュニケーションが取りやすいアイランドキッチン。
一見メリットが多いように見えますが、一方でいくつかのデメリットもあります。導入後に後悔しないためには、双方をしっかりと理解しておきましょう。

アイランドキッチンのメリット

まず、キッチン周りを回遊できるため、家事動線がよい点がメリットとして挙げられます。
例えば家族がよく使う冷蔵庫は、置く位置が悪いと、家族が出入りするたびに調理の妨げになり、使い勝手が悪くなります。
しかしアイランドキッチンなら、そのような心配がありません。

またキッチン、ダイニングやリビングは、家族のコミュニケーションの場として家づくりの中でも大切な場所です。
壁がなく開放感溢れるアイランドキッチンは、リビングで遊んでいる子どもを見たり会話したりしながら調理ができるため、特に子育て世帯に注目されています。

アイランドキッチンのデメリット

一方で、壁がないことによるデメリットもあります。
調理中の匂いや汚れが部屋中に広がるため、気が付かないうちに家具やソファーやカーテンなどのファブリックに油の匂いが染みつきやすいのです。
アイランドキッチンにはガスよりもIHのほうが相性が良いと言われていますが、いずれにしても換気・油汚れの対策は必須です。

また、アイランドキッチンは、一般的なキッチンに比べてコストが高くなる傾向にあります。そのため実際には、キッチンの一部を壁に付けるペニンシュラ型などが多く採用されています。

理想のアイランドキッチンを作るために考えておくべきポイント2つ

理想のアイランドキッチンを作るために考えておくべきポイント2つ

では、アイランドキッチンを採用する際、どのようなことに気をつければよいのでしょうか。理想のキッチンを作るためにも、以下のポイントを参考にしてください。

アイランドキッチンを起点に設計する

アイランドキッチンは四方に通路を確保する必要があるため、十分な広さがないと設置できません。間取りにも制限が出てくるため、まずはアイランドキッチンからLDKを設計していくとよいでしょう。

具体的には、キッチンだけで8畳以上、LDKで23畳以上の広さが快適な間取りの目安と言われています。

そこまでの広さが確保できないという方に人気なのが、セパレート型のアイランドキッチンです。
通常のアイランドキッチンはコンロ、シンク、調理スペースが島になっていますが、セパレート型ではコンロだけを分けて背後の壁面に設置します。

そのためアイランドキッチンがコンパクトになり、広さがそれほどないLDKでも採用しやすくなります。また、コンロを壁面に設置することで、換気の効率が上がるメリットもあります。

見せるキッチンにできるかどうか

キッチン側からリビングダイニングが見渡せるというメリットがある反面、リビングダイニング側からも丸見えになってしまうアイランドキッチン。
物が溢れて散らかってしまえば、せっかくのデザイン性が損なわれてしまいます。

キッチンや調理家電も一つのインテリアとして捉え、見せるキッチンを維持できる方にはアイランドキッチンが向いていると言えます。

各メーカーのイチオシ! アイデアが光るアイランドキッチン例

各メーカーのイチオシ! アイデアが光るアイランドキッチン例

今回は大手住宅メーカーが提案する、アイランドキッチンを活かしたキッチンデザインの例を2つご紹介します。

セキスイハイム

セキスイハイムは、利用する方の利便性や使い心地を重視した緻密な設計が自慢。

こちらのモデルキッチンでは、キッチン部分のみ天井が低い設計になっており、他のスペースを高く見せる視覚効果があります。
吊り戸棚も低くなっているため、身長が低い方でも手が届きやすい仕様になっています。

セキスイハイム

また、LDK全体で見ると、壁がないのに自然にキッチンとダイニングが区別されていることが分かります。
開放感を維持しながらもスペースごとの役割が整理されているのは、あえて天井の高さを変えた設計のなせる技です。

そしてもう一つ注目したいのは、回遊動線。冷蔵庫前の通路が開けているため、家族が物を出し入れする際も他の人の邪魔にならず、快適に動き回れるようになっています。
間取りを考えるとき、こうしたちょっとしたストレスを解消しておくと後悔が少なくなるでしょう。

住友林業

住友林業

アイランドキッチンの性質を活かしたLDK設計を得意とする住友林業。
完全アイランド型からセパレート型まで多くの実績があり、自由度の高いキッチンが実現します。

こちらのモデルキッチンの特徴は、落ち着いたデザイン性。
アイランドキッチンや床材、壁紙はそれぞれ違う素材でできていますが、木目調に統一することで高級感のあるLDKを演出しています。
それぞれのメーカーが違っていても、住友林業ならこのように統一感のあるおしゃれなデザインが可能です。

住友林業

大きな柱のように見える一角は、実はパントリーになっています。壁の一部を利用して見せたいところと見せたくないところをはっきりと区別し、インテリア性を高めています。

アイランドキッチンは収納スペースが少ないと思われがちですが、こうした工夫で対処することができます。実績豊富なハウスメーカーならではのアイデアだと言えるでしょう。

メリット・デメリットを理解してアイランドキッチンを採用しよう

メリット・デメリットを理解してアイランドキッチンを採用しよう

家事動線と家族団らんを重要視する昨今の傾向から、アイランドキッチンを選ぶ方が増えています。
ただし、アイランドキッチンにはメリットとデメリットがあり、実際に採用したあとに後悔する方も少なくありません。
広さや換気は問題ないか、見せるキッチンを維持できるかなど、実際にアイランドキッチンを使う場面をイメージすることが大切です。

モデルハウスでは実際の施工例やアイデアなどを比較検討することができます。まずは一度足を運んでみてはいかがでしょうか。