理想の注文住宅はかしこい価格プランから!相場や予算を抑えるポイントも解説

2021年7月29日

自分のこだわりを詰め込める注文住宅。ただし、価格の違いによって建てられる家のグレードがかなり変わるため、費用についてしっかり把握しておくことが大切です。そこで本記事では、注文住宅の相場や価格別で見る家の特徴、予算を抑えるためのポイント、賢いローンの組み方などについて解説します。

注文住宅で重視すべきポイントとは

白い壁の家が並んだ街並み

注文住宅を建てる際は、何に一番重きを置くかを考えることから始めると良いでしょう。まずは、重視すべきポイントのうち2つをピックアップして紹介します。

①注文住宅購入にかかる費用

予算次第で作れる家が変わるため、家づくりをする上で、価格や予算を重視する人は多いでしょう。しかし住宅を購入する際は、印紙代・不動産取得税・引っ越し費用・火災保険料・ローン事務手数料など、建物と土地以外にもかかる費用がいろいろあります。そのため、これらを支払うためのお金も、しっかりと確保しなければいけません。

②広さ・間取り

間取りは、予算を踏まえた上で考えます。その際、家族が集まれる部屋を作るなど、間取りを工夫すると良いでしょう。

間取りを考えて家を建てたにもかかわらず、実際に引っ越してみると物が収納しきれないなどのトラブルが起こることも。そのようなトラブルを防ぐためにも、収納するアイテムの把握・収納場所とその数をしっかり検討することが必要です。

また、部屋などの配置次第では、家事の負担が増えてしまいます。生活導線を考慮した間取りにすれば、スムーズに家事をおこなえますよ。

注文住宅の価格相場は?

コインの上に置かれた家の模型

憧れの注文住宅建築を計画する前に、まずはお金に関する情報を集めましょう。住宅面積の全国平均は約125.8平方メートルで、平均建築費用は約3,454万円です。首都圏は住宅面積が小さく、建築費用が高い傾向にあるなど、地域によっても多少異なります。

価格別!注文住宅の特徴

ガレージ付きの家

注文住宅は、予算に合わせて建築内容・費用を調整できます。ここでは価格帯別に、建築できる注文住宅の特徴などを詳しく紹介します。

低コストで建てたい人に!1,000万円台の注文住宅

1,000万円台の家は注文住宅としてはかなり安く、コストをかけずに家を購入したい人や、ローンを早く完済したい人に向いています。

家の形は、シンプルにするのがおすすめです。使う建材が少ないので、材料費の節約につながります。また、屋根は山形にするか、1つの方向に傾斜が付いている片流れ屋根にすると良いでしょう。

延床面積を小さめにして内装にこだわるなどすれば、1,000万円台であっても、工夫次第で性能を落とさずに家を建てられますよ。

予算の配分次第で素敵な家に!2,000万円台の注文住宅

2,000万円の家は予算配分の仕方がポイントです。家を作るにあたり、何に・どこにお金をかけるかによって、出来上がりが変わります。例えば、内装にはあまりお金をかけず、窓を増やすなど設備にこだわったり、自然素材の物を使うなど、素材にこだわったりするのも良いでしょう。

また、スキップフロアを導入して書斎スペースとして使ったり、ダイニング側に扉付きのカウンターキッチンを設置したりするなど、おしゃれなこだわりを取り入れるのもおすすめです。

好みのデザイン・設備を組み込める!3,000万円台の注文住宅

3,000万円台まで予算を確保できるなら、平均的なグレード・広さを叶えられます。 シンプルな正方形・長方形の家ではなく、敷地を有効活用できるような形の家でも問題ありません。3,000万円台後半の家であれば、快適な生活を送るための設備を導入したり、面積を拡大させたりなど、さらにグレードアップさせられるでしょう。

家づくりをする際は、「自分だけの書斎スペースが欲しい」「キッチンにこだわりたい」など、何をしたいか・どこに重点を置きたいかをしっかり考えるのがポイントです。

注文住宅の価格を抑えるためのポイント

緑に囲まれた白い家

実際に見積もりを出してみると、予算よりもオーバーしてしまった、ということも起こりえます。ここでは、注文住宅の価格を抑えるポイントについて解説します。

①シンプルな構造にする

シンプルな構造の家であれば、その分材料費も工事のための人件費もかかりません。例えば、家を正方形・長方形のようなシンプルな形にすることで、うまく予算を抑えられます。

②設備器具・造り付け家具を見直す

トイレや洗面台の数を減らしたり、お風呂やキッチンなどの設備のグレードを下げたりすることも効果的です。特に、設備の数を減らすことは、コストの大幅ダウンにつながります。生活するにあたって、本当に必要なものなのかどうかをしっかり考えて、削減を検討しましょう。

③間仕切りを減らす

居室を何部屋か作ろうとすると、その分、壁やドアなどの設置が必要となり、当然材料費も上乗せされます。必要以上に居室を分けず、仕切りのないオープンな空間にすることで、材料費・人件費が削減できるでしょう。 壁やドア以外にも、居室に設置する照明やスイッチなども不要になるため、こまごました物にかかっていた費用も削減できます。

④住宅展示場に行ってモデルハウスを見学する

何も情報がないところからのスタートでは、注文住宅の相場や家の作り方などの見当が付きにくいですよね。そこでおすすめなのが、住宅展示場の見学。住宅展示場には、さまざまなハウスメーカーのモデルハウスが展示されています。実際に見学して、イメージをもっと膨らませてみることも大切です。

そのなかで、取り入れたい設備やデザインなどが見つかれば、参考にしながらプランを考え予算を組み立てられるでしょう。

注文住宅を建てるためのローンの組み方

天秤にかけられたお金と家

家を建てるときに切り離せないのが住宅ローンです。ここでは、注文住宅を建てる際の、ローンの組み方について解説します。

①頭金を設定する

頭金を設定すれば、その分借入金を減らせるので、毎月のローン返済額も当然減ります。緊急事態などに備えた貯金を確保した上で、頭金を設定しましょう。

②毎月いくら返済できるか考える

毎月の返済額は、現在の住居費としてかかっている家賃や駐車場代をベースにします。生活のことを考慮し、毎月無理せず返していける額に設定することが大切です。

③借入額を算出する

毎月どれくらい返済可能か、何年で完済するかを考えて、借入額を算出します。返済期間が5年変わるだけでも、借入額がかなり変わるので、慎重に決めましょう。

注文住宅購入時の頭金の集め方

計算機の上に置かれた木の家

借入額を減らすためには、なるべく多く頭金を払いたいものです。貯金を残しつつもうまく頭金を集めるにはどうしたら良いのか、その方法を解説します。

①地道にコツコツと貯金する

家を建てた多くの人が、コツコツ貯金をして頭金を集めているようです。普段の生活の中で節約を意識するだけでも、自然にお金は貯まります。他にも、家の建築費用分を毎月積み立てたり、ボーナスを家のための貯金に回したりなど、工夫できることはあります。

②親から援助を受ける

実の親、もしくは義理の親から援助してもらう方法も。親からの援助であれば、一定額までは優遇税制により贈与税が非課税になるというメリットもあります。

③資産を手放す

車など、手元にある資産を売却して頭金を集めるのも1つの手段です。時間をかけずに、手早くお金を集められます。

注文住宅の価格相場を知り、予算を組み立てよう!

2階建ての家

注文住宅の魅力は、自分の理想の家づくりができる点。建売住宅と比較して高いのでは?というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、いろいろな価格プランがあり、工夫次第では予算内でも理想の家を作れます。まずは、注文住宅の価格相場を知った上で、理想の家を建てるための予算を組み立てましょう!