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湘南お店情報

片瀬で味わう本格フレンチ『ラ・ターブル・オ・ジャポン』
2021.06.14

みなさん、こんにちは! 藤沢に住むこと30余年、地元湘南ライターのヤスダマミコです。

今回は、2019年12月に江ノ電・湘南海岸公園駅にオープンしたフレンチレストラン「ラ・ターブル・オ・ジャポン」をご紹介します。

「ラ・ターブル・オ・ジャポン」は、新規オープンのお店ではなく、2009年に京都河原町で誕生し、このたび湘南に移転。京都時代には、そのころ始まった『ミシュランガイド京都』で「ビブグルマン※」を獲得。数多くの飲食店がある京都で、2014年からいったん閉店する2018年までの間、5年連続で掲載されていた名店です。

 

お客様には肩肘はらずに来ていただきたい、シェフの想いがこもったアットホームなレストラン

出迎えてくれるのは、迎 公彦(むかえ きみひこ)シェフ。京都時代からスタッフはほとんど置かず、シェフと奥さまのお二人でお店を切り盛りされています。木の香りに包まれる店内は、古い民家を解体し、ほぼ1年かけて新築。シェフとマダムの想いがつまっています。

「湘南は妻の地元です。いろんなタイミングが重なって、京都から湘南に移ってきました。お店ではゆったりとリラックスしておいしく召し上がっていただきたいので、いい空間を作るのに試行錯誤しました。元宮大工の新堂さんという方と出会えて、木としっくいで心地よい空間を作り上げることができました。この内装、釘を一本も使っていないんです」と笑顔のシェフ。

金具を使わず、木組みで作り上げる伝統工法を用いたのは、この”湘南”という地だから。「海の近くはどうしても塩害があります。時を重ねても、穏やかな佇まいでお客様をお迎えしたい。年数が経っても味わい深い建物にしたかったんです」

木の表情が見える無垢材としっくいの白い壁が印象的

 

尊敬するシェフから受け継いだ、変わらぬおもてなしの心を続けていく

ドアや窓枠の色使いにもシェフの想いがあふれています。「『ラ・ターブル・オ・ジャポン』が大切にしているブルーを取り入れています。このブルーは、私が修行させてもらった、フランスのプロヴァンス地方にある『ラ・ターブル』というお店の色なんです。『ラ・ターブル』のおいしいお料理と空間を引き継いで日本でお店をやりたいと、シェフのローラン氏に相談し、『ラ・ターブル』の日本店という意味合いで、店名を『ラ・ターブル・オ・ジャポン』にしました」。

店内に飾ってあるフランス『ラ・ターブル』の写真

 

京都時代からお客様をお迎えしていた入口の青いランプや、店内を優しく照らすランプからも、シェフとマダムのおもてなしの心が感じられます。

 

伝統的な本格フレンチに自身の感性を取り入れ、丁寧にまっすぐに作り上げる

ランチ、ディナーともに、お料理は、数種類の中から好きなものを選ぶことができるプリフィックス式メニューです。

今回はLUNCHで提供しているメニューをご紹介します。まずは前菜「真鯖のマリネ みかんのソース」から。

赤、緑、黄、などいろいろな色彩が白いお皿にパーッと広がって、目から食欲をそそります。

マリネして燻製にしたという鯖の味は、香り、濃厚な味、歯ごたえの良さ、どれをとっても絶品。お野菜もシャキッとしたサラダ類の食感がとてもよく、甘味、ほどよい苦み、酸味などそれぞれの野菜の持つおいしさがダイレクトに伝わってきます。新鮮そのもの!

丸ごと酢漬けにしたみかんを皮ごとミキサーにかけて作るソースは、一口食べるほどに体がリセットされ、いいもので満たされていくような感覚に。食べやすい大きさや形、スライスの厚みなど、食べる人への気持ちがこもった前菜です。

 

おいしさはもちろん、バランス、ボリュームともに満足感を意識

メインは「岩手県産 鶏モモ肉のコンフィ」です。

そのボリュームに驚くお客様も多い一品。なぜ、骨付きなのでしょうか。

「コンフィは煮込み料理で、低温の油でじっくりと煮込んで、旨味を閉じ込めていきます。骨付きで提供するほうがおいしいと思ってこのやり方をしています。やわらかく、骨ばなれもいいので食べやすいと思います。」

ジューシーという言葉がぴったり。しっかりとした味付けながら、しっとり優しい味わいです。ナイフで力を入れずに切り分けられ、どんどん食が進みます。焼き立てパンともよく合います。

「ボリュームが多く見えると思いますが、メニューを通してバランスを考えているので、ご年配の方でも完食していかれますよ。思ったより食べられちゃったわとお話をいただくこともあります。来店されたお客様に一食をきちんと提供したいので、ボリュームが足りなくならないように気を付けています」。

 

お客様に愛され続ける、こだわりスイーツ

京都時代からのお客様も楽しみに来店されるという、濃厚ガトーショコラです。シャーベットとショコラがとてもなめらかで、キャラメルナッツやクランブルのカリカリとした食感がアクセントになり、舌触りも味わいもすべてが絶妙!

濃厚ガトーショコラ

 

丁寧に誠実に。最高の満足感を味わえるひとときを

京都での10年間を経て、ここ湘南の地でオープンして1年が経ちました。すでに地元でも人気が高まっている『ラ・ターブル・オ・ジャポン』。それでも、「何も特別なことはしていないんです。ひとつひとつ、丁寧に料理を作り、お客様に楽しんでいただける一食を提供することを続けているつもりです」とどこまでも謙虚なシェフ。

迎シェフのまっすぐで誠実な人柄がそのままお料理に表れ、食べ応えがあって、最高の満足感が得られる本格フレンチ。湘南にまた一つ、最高のおもてなしを堪能できるお店が増えました!

※ミシュランのビブグルマン…サービス料、席料を含む設定価格が5,000円以下であり、良質な食材を使った価格以上に満足できる料理が提供されるお店が選ばれる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラ・ターブル・オ・ジャポン

神奈川県藤沢市片瀬4-10-13(江ノ電 湘南海岸公園駅前 徒歩1分)

LUNCH 12:00~15:00(LO13:30)2530円~

DINNER 17:00~20:00※(入店18:00まで、LO19:00)4730円~

※2021年6月現在の営業時間です

Tel 0466-86-7759 前日までの完全予約制。お子様連れの方は予約のときにご相談ください

https://www.latable-jpn.com/

ヤスダマミコ
藤沢歴30年。編集・ライターとして書籍&取材記事作りに20年。
絵本の読み聞かせボランティア3年。
「大好き神奈川やってみよう行ってみよう」「季節感ある暮らし」「犬と暮らす」を主テーマに執筆。趣味は絵本、宇宙、恐竜、歴史。最近は藤沢はじめ神奈川を歩き回って化石を発掘しています!