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湘南お店情報
みなさん、こんにちは。お散歩とお昼寝が大好きなライター・ころんころです。
今回ご紹介するのは、小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」より徒歩3分のところにある「シネコヤ」。外観からは一体何屋さんなのか少々わかりにくいこのお店に、今日はそっと足を踏み入れてみたいと思います。
女性店主・竹中さんの想いを詰め込んだ「シネコヤ」とは?
シネコヤとは映画と本とパンが楽しめるお店。東京工芸大学映像学科で映画について学んだ女性店主・竹中さんが、元は写真館だった建物に、自身の想いや大好きなものを詰め込みリノベーションした映画好きの人のための特別な場所です。
シネコヤを立ち上げた経緯について「藤沢駅前にあった映画館が次々と閉館したことに寂しさを感じました」と話す竹中さん。街の中に本や映画の魅力を伝える文化的な空間を残したいと強く感じ、NPO職員として働きながら映画に関わるボランティア活動などに参加。その経験をきっかけに、子どものころから好きだった「真っ赤な絨毯が敷かれた空間」のある、これまでの映画館とは違う新しいスタイルの映画空間シネコヤを作りました。ちなみに、店名は「シネマ+小屋(略してシネコヤ)」という意味で、「映画」だけに留まらず、地域の人たちが集う「コミュニティの場」になって欲しいという竹中さんの想いが込められています。
そんなシネコヤの映画上映は1日に4作品ほど。竹中さんがセレクトした作品を約2週間のスパンで上映しています。
1階はパンと本をまったりと満喫できるレトロな空間
シネコヤの店内は、1階のエントランス部分に料金窓口とパンの売店、その奥にイートインスペースや図書室があります。
まず目に入ってくるのが、料金窓口の横に並ぶ美味しそうなパンたち。これらは湘南・茅ヶ崎で生まれた「Desture(デスチャー)」のもの(現在は西湘地区をメインに販売中)。自家製天然酵母と山北の美味しい水でつくられた味わい深いパン生地が魅力で、旬によって異なる商品が常時10種類前後そろいます(パンの購入のみの利用も可能です)。
小説・エッセイ・懐かしの映画雑誌や写真集など、約3,000冊をそろえる図書室
懐かしさがにじむシネコヤの図書室には、壁一面に小説やエッセイ、懐かしの映画雑誌や写真集などが並びます。その数なんと約3,000冊。これらは竹中さんが選び抜いたもののほか、寄付を受けて集まった書冊。「本は子どものころから慣れ親しんだもののひとつです。生活の中に本がある豊かな時間をお届けできたら嬉しいです。映画同様、パンを食べながらお気に入りの本をゆっくりと満喫してくださいね」と話す竹中さん。ここで上映までの待ち時間を過ごす人や、1日どっぷりと読書に浸かる人など、使い方は人それぞれ。その日の予定や気分にあわせて、思い思いに利用できます。なお本の貸出しはしていないので、館内でじっくりと読んで帰りましょう。
2階は「座席ナンバー」のないシアター
シネコヤのシアター収容人数は約22名。その各座席には通常あるはずの「ナンバー」が割り当てられていません。なんとも珍しい映画館でしょう!
ナンバーがない理由について、竹中さんは「その日の気分や観る映画にあわせて、お好きなお席でゆったりとご鑑賞いただければ」と。どの椅子も重厚感があり、優雅さとアンティーク感満載。まるで大きなリビングルームでくつろぎながら映画を観ている気分になれますよね。こんなプライスレスな空間が味わえるのもシネコヤならではの魅力といえそうです。
デジタルな世界にはない、新しい映画文化に触れられる場所
鵠沼海岸の地で、新しい映画文化を発信する個性豊かなお店シネコヤ。「映画鑑賞は自宅のインターネットで」という方も多い時代かもしれませんが、あえてデジタルな世界から離れ、いつもとは違う空気の中で映画に触れてみませんか?
シネコヤ
藤沢市鵠沼海岸3-4-6(小田急江ノ島線「鵠沼海岸駅」より徒歩3分)
TEL:0466-33-5393
映画+本(1,800円/学割あり)
「本」だけの利用なら500円と1ドリンクオーダーで利用が可能。お得なメンバーズ価格もあります。
営業スケジュールなどの最新情報は、ホームページでチェックを。
https://cinekoya.com/
ころんころ
だいぶ長いこと湘南暮らし。好きなことはお散歩とお昼寝、嫌いなものは空腹。いつからかフリーのライターに。取材したスポットは藤沢市を中心に1000ヶ所超え。ほわっとあたたかくなる情報をお届けします。