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潜入!銀装カステラのおいしさのヒミツとは?【魅惑の工場見学編】
2020.07.03

みなさんこんにちは!

「おいしいもの」「たのしいこと」が大好きな藤沢在住のライター・たかはしゆかです。
地元LOVEの精神とたゆまぬ好奇心をモットーに、わくわくする湘南の情報をお伝えしていきます♪

今回ご紹介するのは「カステラ銀装 湘南藤沢工場」です。

かつては地元の小学生などを対象に開催していましたが、現在は受け付けていないという工場見学を特別に工場長の筒井修一さんに案内していただきました!

工場直売、お得な「切り落とし」などでも地元住民にはお馴染みの銀装のカステラ。

その魅力をた~っぷりレポートします!!

それでは、工場見学スタート!

 

材料は驚くほどシンプルで厳選されたものばかり!

筒井工場長のご厚意で、使用しているこだわり素材の銘柄を見せていただきました!

●小麦粉…小麦の中心部のみを特別に製粉した、しっとりふっくらしたオーダーメイド小麦(銀装粉)・(株)増田製粉所・鳥越製粉(株)

GINSO印のオリジナル小麦粉

●たまご…キューピータマゴ(株)指定工場直送指新鮮卵

新鮮な卵白と卵黄たっぷり!

●バター…ミルクの味わいとコクが活きたフレッシュバター・よつば乳業(株)

●水飴…うるち米(もち米)を麦芽糖化した、上質でまろやかな自然な甘さのもち米水飴(銀装飴)・内田糖化(株)・大同製飴(株)

●蜂蜜…上品な甘さと自然の風味が特徴の国産百花蜜、アルゼンチン百花蜜・(株)山本養蜂園・(株)加藤美蜂園本舗(サクラ印)

●白双目(ざらめ)糖…あっさりした甘さの純度99.9%の精製白双目糖を自社工場で粉糖化・大日本明治製糖(株)

●牛乳…横浜に本社を構えるタカナシ乳業の生乳100%を使用

 

銀装はこだわりの厳選材料を使い、

まるでお子さんやご家族のために、愛情を込めてお菓子を作っているような感覚!

もちろん添加物は一切使用せず、まさに「ホームメイド」と呼べる商品だと実感しました。

一つひとつ丁寧にミキシングしていきます

焼成中の生地に牛乳を噴霧するのもおいしさのポイントなんだとか!

 

焼き上がりのカステラは1枚10キロ!!

藤沢工場が38年前に創業した当時から使用しているという、レトロな雰囲気漂うオリジナルの固定釜を開けると、どーんっと迫力あるカステラの登場です!

その重さ、なんと10キロ!!

300度で45分。高温の焼成で黒く焦げた木枠の中には、一面にきれいな焼き色がついたカステラがびっしり詰まっています。

 

名物「切り落とし」が生まれる瞬間!

筒井工場長の熟練の手さばきで、あれよあれよという間に木枠や周りを覆っていた紙が取られていき、台の上に載せたカステラが長包丁で半分にカットされていきます。

その後は、ほかのスタッフにバトンタッチ。

オリジナルカッターマシンで商品毎のサイズにスライスしていくのですが、このときに「切り落とし」が生まれるんです!

併設の直売店でも売り切れ必須の人気商品「切り落とし」が誕生する、貴重な瞬間を目撃!

小さなサイズなどは手作業で切り分けるなど、手間を惜しまない丁寧な仕事ぶりです。

粗熱が取れたら、それぞれのカステラを包装して完成です!

定規やメモリの付いたシートを利用して手作業でカット

刃の間隔を調整してカステラを手前から奥へと送っていきます

カットマシンの反対から見ると…そこには「切り落とし」が!!

見るだけでテンションが上がるカステラタワー!(勝手に命名)

 

さいごに銀装の歴史について…

恥ずかしい話なのですが、今回取材させていただくにあたりホームページなどを見て、初めて本店が大阪心斎橋ということを知りました。

東海道線の窓越しに店舗や看板を見たり、定期的にさいか屋藤沢店などで出張販売を行っていることもあり、すっかり湘南発の銘菓という印象が定着してしまっていたようです(笑)。

線路沿いの見慣れた外観ではないでしょうか?

 

さて、その歴史はというと…

カステラ銀装は、1952(昭和27)年に大阪心斎橋にて創業し、カステラ製造と販売をスタート。

当時は賞味期限が2~3日と短く、高価なカステラは主に贈答品やお見舞い品として使われるお菓子だったそう。

それを同社独自の開発「紙の缶詰」という製法で、1961(昭和36)年に長期保存法特許を取得。

賞味期限が2~3週間と長期になることでコストダウンに成功、またスライスカットしたカステラをパック販売することで、手軽に持ち運べて気軽に食べれるおやつとして一気に市民権を得たという経緯があるんだそう。

素晴らしい企業努力とアイデア、銀装に歴史あり!ですね。

出来立てカステラを試食させていただきました。甘さ控えめでふわふわ食感~これぞ銀装カステラ!

 

今回の工場見学を通して、製造過程や取り組みを知ることで今まで以上にファンになってしまいました。

湘南の地でも38年の歴史を刻む、湘南藤沢工場と併設のカフェ「ラ・サール」。

これからもますます湘南に住む人たちに、安心安全でおいしいカステラやスイーツを届けてくれることでしょう。

ぜひ皆さんも、おいしさのヒミツを知った上で改めて銀装のカステラを手に取ってみてください!

次回は、カフェ「ラ・サール」の人気スイーツやとっておきの情報をご紹介しますので、そちらもお楽しみに~。

 


カステラ銀装 湘南藤沢工場直売店

藤沢市辻堂新町4丁目2-12(藤沢駅徒歩20分、または藤沢駅北口1番乗り場から神奈中バス「神明長町経由高山車庫行」ヤクルト前下車徒歩1分)。JR東海道線沿い、「湘南モールFILL」並び、「tvkハウジングプラザ藤沢」隣り。

営業時間 10:30~17:30(現在は~17:00)
定休日 第二水曜日(8月・12月は除く)
Tel 0466-34-4261
URL http://www.ginso.co.jp/

動画公開中 https://www.youtube.com/watch?v=-4L5oLJZL7Q

※駐車場15台あり

 

たかはしゆか
ライター&イラストレーター。生まれも育ちも藤沢という生粋の湘南人のくせに、太陽と海が苦手な夜行性人間。日常に散りばめられている「おいしいもの」「たのしいこと」を探してあっちこっちに出没しては、人脈を広げる活動にも余念がないちびっ子アラフォー。好きなものは旅、こけし、落語、納豆、カツオ、アルコール全般です。