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湘南お店情報
みなさん、こんにちは！ 藤沢に住むこと30余年、地元湘南ライターのヤスダマミコです。
今回は「一度食べたらファンになる」と評判の本格ドイツ菓子店、藤沢市片瀬山の住宅街にある「aus LIEBE アウスリーベ」に取材に行ってきました。オーナーは本場ドイツの国家資格「マイスター」を取得した曽根 愛さん。
アウスリーベの技術と愛がつまった焼き菓子セット”マイスターゲベック Meistergebäck”
マイスターとは？ ドイツ菓子マイスターになるまで
「アウスリーベ」のお菓子は、マイスターである曽根 愛（そね めぐみ）さんが伝統的な製法を守ってひとつひとつ丁寧に作り上げています。
そもそもマイスターとは何でしょう？ ドイツには、国を挙げて「技術力を高めて高品質なものを作る人材を育成しよう」という考えがあり、それぞれの分野でのプロフェッショナルを認定するマイスター制度があります。かなり難しい試験で、本場ドイツでもマイスターになれる人は多くはありません。
曽根さんは、幼いころから海外生活をしていて家族ぐるみで仲の良いドイツ人のご夫婦の影響で、ドイツ菓子が好きになり、お菓子を作る人になりたいと思ったそうです。「その頃住んでいたフィリピンでは、子供のお誕生日パーティーにとても大きくて見た目にも美しいケーキを用意します。見た時のわーっていうワクワク感や幸せな気持ちも原点のひとつかもしれません」。
曽根 愛さん。小学校の作文で「マイスターになりたい」と書き、夢をかなえてマイスターに
ドイツ菓子の本場の味わいがそこに
お店の扉を開けると、作っている工程が見える工房とその手前にショーケースがお出迎え。マイスターを取得した曽根さんが、大きくなくていいから工房と販売するところを一体型にしたいとこだわったお店がここ、「アウスリーベ」です。
ドイツのお菓子といえば、バウムクーヘンやクリスマスのシュトーレンが有名です。特徴を伺うと、「よく素朴であたたかい、どっしりしていて食べごたえがあると言われています。いろんなお菓子、いろんな味があるので、一言で言い表すのは難しいですね」。シンプルな材料であたたかい味わいのお菓子と評されることもあるドイツ菓子、清らかな美しさというのでしょうか。そのたたずまいからドイツ菓子の魅力にふうっと引き込まれるようです。
片瀬山産と瀬戸内産レモンがたっぷりのクッキー
毎日でも食べられる優しい味わいが人気、アウスリーベ自慢のお菓子
「アウスリーベ」の伝統のドイツ菓子を一部ご紹介していきます。定番の人気商品マルガレーテン （Margarethen）はしっとり、優しい味わいが特徴。毎日でも食べられると人気です。テークーヘン （Teekuchen）も隠れた人気商品で、「テー＝tea＝紅茶」の名の通り、香り良い紅茶の生地をミルクチョコレートでコーティングしたもの。どっしり甘そうに見えますが、意外にもあっさりとした上品な甘さが特徴です。
手前が定番のマルガレーテン （Margarethen）。大聖堂の街ケルンでよく見かけられる、香り高いマジパンベースのしっとりした焼き菓子。後方中央がテークーヘン （Teekuchen）
そして涼しい季節には、曽根さんの技術が光るチョコレートも並びます。伝統製法にのっとったドイツチョコレート＝プラリーネン（Pralinen）、そのおいしさは格別です！ 味わいも形もいろどり豊かにずらり。いろいろな味を楽しんでもらいたいという曽根さんの想いがあふれています。
特にこだわり続けているプラリーネン。トリュフほか、いろいろな食感や味わいが楽しめる至高の品
幸せな気分を運んでくれるクッキーと焼き菓子
次は、不動の人気を誇る、「アウスリーベ」のクッキーと焼き菓子たち。ここのクッキーは一度食べたら大切な人にあげたくなる、そんな幸せを感じるお菓子。「ドイツのクッキーや焼き菓子はどれもこれも本当においしくて、たくさん見て食べて頂きたいと思っています」。クッキーの詰合せ、マイスターゲベック（Meistergebäck）は、「アウスリーベ」の真骨頂が楽しめる、人気のセットです。
”マイスターゲベック Meistergebäck” 自分用はもちろんプレゼント用にもおすすめ
お店の名『aus LIEBE ＝ 愛から』に込められた想い
季節限定のスペシャルなお菓子も「アウスリーベ」ならでは。ドイツといったらやはり世界的に有名なクリスマス。シュトーレンは毎年予約販売されますし、特別なお菓子が登場します。下写真は限定商品のお菓子の家。曽根さんの遊び心が随所にちりばめられていて、「お菓子を見てワクワクする気持ち」を存分に味合わせてくれます。
ほかにも、イースター、節句、ハロウィン、お正月、バレンタインデーなど、季節ごと＆イベントごとにかわいいお菓子が並ぶので、いつ行っても心が浮き立つような素敵なお菓子と巡り合えます。
数量限定のヘクセンハウス。レープクーヘンで出来たお菓子の家でフルサイズとミニサイズあり
伝統の食べ物を受け継ぐことは、その国、その土地の生きてきた人々の文化、歴史を残し、繋いでいくことでもあります。本場ドイツですら、伝統のドイツ菓子店は減っているという現状で、曽根さんは、離れた日本の地で、中世から伝わる長い伝統をもつドイツ菓子を作り続けています。「aus LIEBE＝愛から」というお店の名前には、曽根 愛さんのドイツ菓子への愛、多くの人にそのおいしさを届けたい愛がつまっているのです。
aus LIEBE アウスリーベ
神奈川県藤沢市片瀬山4-11-2
営業時間：10:00〜18:00
定休日 ：水曜日
TEL：0466-61-3596
ホームページ、お電話での予約、注文あり。
https://www.ausliebe.net/
ヤスダマミコ
藤沢歴30年。編集・ライターとして書籍＆取材記事作りに20年。
絵本の読み聞かせボランティア4年。
「大好き神奈川やってみよう行ってみよう」「季節感ある暮らし」「丁寧なものづくり」を主テーマに執筆。趣味は絵本、宇宙、恐竜、歴史。最近は藤沢はじめ神奈川を歩き回って化石を発掘しています！