見学予約

住まいのコラム 梅雨の時期こそ家の湿気・カビ対策を万全に!おすすめの対策をご紹介 公開日:2025年6月13日(金)
  • #リフォーム
  • #健康
  • #暮らし

ジメジメした梅雨の時期、家の中の湿気やカビの対策は特に意識したいですね。梅雨は雨の日が多くて湿度が高くなるため、カビにとっては繁殖しやすい環境が整っています。カビ対策を怠ると、見た目が悪くなるだけでなく、家族の健康被害を引き起こす恐れもあるため注意が必要です。

本記事では、梅雨にカビが増える理由をはじめ、家の中で特に注意すべき場所や、日常生活で実践できるカビや湿気対策を解説します。もしカビが発生してしまった場合の対処方法もご紹介しますので、快適な住まいづくりの参考にしてください。

梅雨にカビが増えやすい理由

梅雨にカビが増えるのは、気温と湿度がカビの繁殖にとって理想的な状態であるためです。カビは一般的に、以下の条件がそろうと発生しやすくなります。

● 温度:20~30度、特に25~28度で活発に繁殖

● 湿度:60%以上で発生し始め、80%以上で繁殖力が高まる

● 栄養:ホコリ、髪の毛、食べこぼし、皮脂など

カビは、春から夏にかけて発生しやすくなります。特に梅雨の時期は雨が多くて湿度が高く、気温も上昇するため、カビにとっては理想的な環境です。カビの栄養源となるものは、日常生活の中で自然に発生するため、家中のあらゆる場所でカビが発生しやすくなります。

家の中でカビが生えやすい場所

カビは家の中のあらゆる場所で発生しますが、特に湿気がこもりやすく、汚れやすい場所では注意が必要です。梅雨の時期にカビが生えやすい代表的な場所をご紹介します。

<浴室>

家の中でも特に湿度が高く、石けんカスや皮脂汚れが残りやすい浴室は、一年中カビが発生しやすい場所です。お風呂の水滴は自然乾燥しにくいため、使用後はタオルで拭き取り、換気扇を回して湿気がこもらないようにしましょう。

<洗面所>

洗面所は常に水気があるうえに、浴室からの湿気が流れ込みやすい場所です。また、石鹸カスが溜まりやすく、カビにとって繁殖しやすい栄養と湿度がそろっています。使用後は水分をよく拭き取りましょう。

<キッチン>

火や水を頻繁に使うキッチンでは、温度も湿度も高くなりがちです。生ごみや油汚れはカビの栄養源となるため、調理後はシンクの水滴を拭き取り、生ごみは早めに処分しましょう。

<押し入れ>

押し入れは通気性が悪く、湿気がこもりやすい場所です。木製の壁や床、収納している布団や衣類は湿気を吸収しやすいため、カビの温床になることがあります。すのこを敷くなどして空気の通り道を作り、定期的に襖を開けて換気しましょう。扇風機やサーキュレーターを使うのも湿気対策に効果的です。

<エアコン>

エアコンの冷房運転は室内の空気を取り込んで、熱交換機で冷やすため、結露が発生して湿気が残りやすくなります。また、空気と一緒に空中に浮遊するホコリやカビの菌も吸い込むため、エアコン内部にはカビの栄養源となる汚れが溜まります。運転時にカビの胞子が部屋中に放出されると、健康被害の原因になりかねません。フィルターを定期的に掃除し、内部クリーン機能がある場合は活用しましょう。

すぐにできる湿気・カビ対策

梅雨の時期にカビを防ぐには、日頃からの湿気対策が必要です。家庭で手軽に始められる湿気・カビ対策をご紹介しますので、毎日の生活に取り入れて清潔な住まいを目指しましょう。

◎こまめに掃除する

カビの栄養源となるホコリや皮脂、垢、石けんカスなどは、日頃からこまめな掃除で取り除くことが大切です。特に水回りはカビが発生しやすいので、念入りな掃除を心掛けましょう。また、部屋の隅や家具の裏など、ホコリが溜まりやすい場所も見落とさずに掃除して、清潔な状態を保ちましょう。

◎換気して空気を循環させる

湿気がこもらないように、窓を開けて空気を入れ替えましょう。定期的な換気によって湿度の上昇を抑えられます。換気するときは、窓やドアを2ヵ所以上開けることで空気の通り道ができるため、効率よく換気が行えます。

押し入れやクローゼットのように通気が悪い場所は、扇風機やサーキュレーターを使うのがおすすめです。雨の日は無理に窓を開けて換気せず、除湿機を利用しましょう。

◎除湿機で湿度を下げる

カビを防ぐには、部屋の湿度管理が重要です。カビは湿度60%以上になると発生しやすいため、除湿機やエアコンのドライ機能を使って湿度を60%以下に保ちましょう。

また、雨の多い梅雨の時期は、洗濯物を部屋干しする回数が増えます。これが原因で湿度が上昇してしまうこともあります。洗濯物の近くに除湿機を置くなどして、湿度の上昇を防ぎましょう。

◎エアコンフィルターの掃除

カビの温床になりやすいエアコン内部を清潔に保つには、2週間に1回を目安にフィルター掃除を行いましょう。冷房や除湿後は内部に水分が残り、湿度が高くなります。使用後は1時間ほど送風運転を行い、内部を乾燥させましょう。エアコンに内部クリーン機能があれば、停止後に自動で内部クリーンが行われて乾燥させられます。

カビの予防にはリフォームも効果的

何度掃除してもカビが繰り返し発生する場合、リフォームでカビが繁殖しにくい環境をつくるのが効果的です。カビを根本的に取り除き、カビの再発を防げます。

◎二重窓で結露を防ぐ

室内外の温度差が大きいと、窓ガラスに結露が発生しやすくなります。結露が壁やカーテンを濡らしたり、部屋の湿度を上げたりすると、カビの温床になってしまいます。

二重窓にリフォームすることで窓の断熱性が向上し、外気との温度差が緩和されるため、結露の発生を大きく抑えられます。梅雨の時期も湿度の上昇を抑えやすくなり、カビの予防に効果的です。

◎床下に換気扇を設置する

畳やカーペットにカビが生えている場合、床下からの湿気が原因となっている可能性があります。床下に換気扇を設置することで湿気を軽減できてカビ対策になるほか、シロアリなどの害虫対策にもなります。

◎漆喰壁で部屋の湿度を快適に保つ

漆喰壁は自然素材の壁材で、優れた調湿性能を持っています。室内の湿度が高いときは空気中の水分を吸収し、反対に乾燥しているときは湿気を放出することで、室内の湿度を常に快適に保ってくれることが特徴です。このような調湿作用により、部屋の湿度を安定させ、カビの発生を抑える効果が期待できます。

カビが発生したときの対処方法

カビや湿気対策を行っていても、カビが発生してしまうことはあります。そのようなときは、正しい方法で安全に対処しましょう。家庭でできるカビの除去方法をご紹介します。

≪見つけたらすぐに取り除く≫

カビを見つけたら、できるだけ早く除去しましょう。壁紙や木材には消毒用エタノールを布に含ませて拭き取ります。カビに直接スプレーすると胞子が飛散しやすいため、キッチンペーパーや布巾などでやさしく拭き取りましょう。ただし、エタノールには漂白作用がないため、深く根付いたカビの黒ずみは落とせません。

黒カビをしっかり落とせるのは塩素系漂白剤です。使用できるのは浴室のタイルの目地や窓のゴムパッキンなど水拭きできる場所のみです。金属や木材、色柄物の繊維などには不向きで、変色や素材を傷める原因になります。

≪安全対策を忘れずに≫

カビの除去に塩素系漂白剤を使うときは、必ず安全対策を行ってから取り掛かりましょう。塩素系漂白剤は強力な薬剤で刺激が強いため、ゴム手袋やマスク、保護メガネの着用がおすすめです。使用中は必ず窓を開けるなどして十分な換気を行いましょう。換気せずに使用すると気分が悪くなる恐れがありますので注意が必要です。

≪掃除機で吸い取らない≫

カビを見つけたとき、掃除機で吸い取るのは避けましょう。掃除機で吸い取ると、排気口からカビの胞子を空気中に拡散してしまう恐れがあります。また、掃除機内部にカビ菌が残ると、次に掃除するときも胞子を撒き散らしてしまうリスクがあります。カビを見つけたら、胞子が飛ばないように優しく拭き取りましょう。

≪しっかり乾燥させる≫

カビを取り除いた後は、再発を防ぐためにもしっかり乾燥させましょう。除去後に湿気が残っていると、カビがまた発生してしまいます。乾いた布で水分をしっかり拭き取り、扇風機やサーキュレーターを使って空気を循環させたり、除湿機を使ったりして完全に乾かしましょう。カビの再発を防ぐには、普段から換気や除湿、掃除を心がけ、湿気を溜めないようにすることが大切です。

まとめ

梅雨を快適に過ごすには、湿気とカビ対策が欠かせません。温度や湿度管理に加え、ホコリや汚れを溜めない掃除や、換気が大切です。何度もカビが発生するようであれば、リフォームによる改善も検討しましょう。

カビは見た目が悪いだけでなく、健康にも悪影響を与える可能性があります。ジメジメした梅雨シーズンでも家族が快適に過ごせるように、万全な湿気対策とカビ対策で清潔で気持ちの良い住まいを保ちましょう。

SUPPORT FOR LIVING

住まいのサポーターズ

「住まいのサポーターズ」では、お住まいをご検討のお客様をサポートする各企業をご紹介。住まいに関する有益なサービスや、おトク情報をお届けしています。 一覧を見る