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住まいのコラム 【家の虫対策!】虫が侵入する原因・場所から対処法を徹底解説 公開日:2025年6月13日(金)
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虫の多くは高温多湿な環境を好むため、気温が高くなる季節には、さまざまな虫が家の中に入り込みやすくなります。虫が侵入すると、「気持ち悪い」と不快に感じる方は多いと思いますが、虫の侵入は不快感をもたらすだけでなく、衛生面や健康への影響も心配です。

そこで本記事では、家の中で虫が侵入しやすい場所や、侵入を防ぐためにできる予防策を解説します。また、実際に虫が入ってきてしまったときの対処法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

家の中に侵入しやすい虫

まずは、家の中に入ってきやすい虫の種類と特徴をご紹介します。

<ゴキブリ>

ゴキブリは夜行性で、暗く湿った場所を好み、シンクや冷蔵庫の下などに潜んでいます。雑食性で食べカスやフンなどをはじめ、あらゆる有機物をエサにします。見かけるだけで不快になる存在ですが、病原菌を運ぶ可能性があるため、衛生面でも注意が必要な虫です。

日本に生息する代表的な種類としては、体長30〜40mmのクロゴキブリや、約15mmのチャバネゴキブリがあげられます。わずか数ミリの隙間があれば家の中に入り込めるため、侵入を防ぐためには入念な対策が必要です。

<コバエ>

コバエは小さなハエの総称で、代表的な種類にはショウジョウバエ、チョウバエ、ノミバエ、キノコバエなどが含まれます。生ごみや排水口に群がることが多く、見た目が不快なだけでなく雑菌を運ぶ恐れもあるため注意が必要です。

家の中では網戸の隙間やベランダ、換気扇などから侵入し、排水口や生ごみのあるごみ箱などで繁殖します。

<蚊>

蚊は、夏になると活発に活動するようになります。人や動物の血を吸うのは雌の蚊だけで、産卵のための栄養源を得るためです。アカイエカやチカイエカといった種類は主に夜間に活動し、家の中に侵入してくることがあります。

蚊に刺されると、かゆみが生じるだけでなく感染症にかかる恐れもあるため、しっかりとした対策が必要です。

<アリ>

アリは体長が小さいため、サッシの狭い隙間や換気口などから家の中に侵入してくることがあります。甘いお菓子やご飯粒など、食べ物のにおいを感知してやって来るのが特徴です。

特殊なにおいを分泌して仲間に知らせるため、1匹見かけたら他のアリもやってくる可能性があり、注意が必要です。食べ物は密閉容器に入れて保存し、食べカスを残さないように注意しましょう。

<ダニ>

ダニは非常に小さく、肉眼ではほとんど確認できません。家の中でよく見られるのはチリダニで、人を刺すことはありませんが、死骸やフンがぜんそくやアトピーの原因になるといわれています。また、小麦粉や乾物などの食品に発生するコナダニや、人を刺すツメダニなども家の中に発生します。

ダニは衣類やペットに付着して屋外から家の中に持ち込まれるため、侵入を防ぐのは困難です。高温多湿な環境を好み、フケや垢などをエサとして繁殖するため、夏場は特に注意が必要です。

虫が侵入しやすい場所

虫は、さまざまな場所から家の中に入ってきます。主な侵入経路を知ることで、効果的な対策ができます。

【玄関や窓などの開口部】

玄関や窓などの開口部は、虫がもっとも侵入しやすい経路です。玄関のドアや窓を開けたすきに入り込むほか、網戸が破れていたり、きちんと閉まっていなかったりすると、蚊やコバエ、ゴキブリなどが入ってきます。サッシの隙間やフレームの劣化に注意し、定期的に点検や補修を行いましょう。

【水回り】

湿気や汚れが溜まりやすい排水口の周辺は、虫にとって最適な繁殖場所となり、チョウバエやゴキブリが好みます。排水トラップには「封水」と呼ばれる水がたまっており、これが虫の侵入や悪臭を防ぐ仕組みになっています。しかし、長期間水を流さないと封水が切れてしまい、虫が侵入する原因になります。定期的に水を流して封水を保つようにしましょう。

【換気扇や室外機のドレンホース】

キッチンや浴室の換気扇、室外機のドレンホースなども、虫の通り道になる可能性があります。特にドレンホースの中は湿気がこもりやすく、コバエやゴキブリが好む環境です。ホースを通って虫がエアコン内部に侵入し、室内の吹き出し口から出てくることもあります。防虫キャップやフィルターを取り付けて侵入を防ぎましょう。

【ベランダ】

ベランダで干した洗濯物に虫が付着して、家の中に入り込むことがあります。洗濯物を取り込むときには、虫が付いていないか確認が必要です。また、夜に干した洗濯物は、ゴキブリなど夜行性の虫に卵を産み付けられる可能性があるため、夜は屋外に干すのを避けた方がよいでしょう。

虫の侵入を防ぐためにできること

虫を家の中に入れないためには、清潔な環境づくりと侵入経路を塞ぐことがポイントです。虫の侵入を防ぐために家庭でできることをご紹介します。

◎こまめに掃除して家を清潔に保つ

虫の侵入を防ぐためには、虫が好む環境をつくらないことが大切です。ホコリや食べ物のカス、フケなどは、いずれも虫のエサとなるため、こまめに掃除して、清潔にしておきましょう。

布団や枕は天日干しし、掃除機でダニの死骸やフンを吸い取ることで、アレルギー対策にもつながります。生ごみは三角コーナーに放置せず、すぐに片づけて密閉しましょう。コンロ周りの油汚れや水回りの汚れは虫が好むため、常に清潔にしておくことが大切です。

◎洗濯物を取り込むときに虫がついていないか確認する

洗濯物と一緒に虫が家の中に入ってしまうことがあります。カメムシや蜂などが洗濯物についていることがあるため、取り込む前によく確認しましょう。

◎換気して湿気を防ぐ

湿気が多い環境を好む虫が多いため、定期的に換気して、湿度が高くならないようにしましょう。ただし、窓を開けるときは、網戸をしっかり閉めて小さな隙間ができないように注意が必要です。除湿器やサーキュレーターを活用するのも湿気対策になります。

また、水溜まりがあると虫が寄ってくるため、ベランダや庭、プランターに水が溜まらないようにしておきましょう。

◎隙間を塞ぐ

虫はわずかな隙間からでも家の中に侵入するため、窓や玄関の隙間には、隙間テープを貼って対策しておきましょう。網戸が破れていたら早めに補修が必要です。また、換気扇には専用のフィルターを、室外機のドレンホースには防虫キャップやネットを取り付けると、虫の侵入対策に効果的です。

◎虫よけグッズを使う

虫の侵入を防ぐには、虫よけグッズの利用もおすすめです。玄関や窓に吊るすタイプの虫よけ剤を設置したり、網戸にスプレータイプの防虫剤を吹き付けたりすると、手軽に虫の侵入を防げます。

ゴキブリには、侵入経路となる玄関やエアコンの室外機、ベランダや通り道となるシンク下、洗面所などに駆除剤を置いておくと効果的です。蚊には、電気式の蚊取り器などで対策できます。

虫が入ってきてしまった際の対処法

虫は小さな隙間を見つけて家の中に入り込むため、対策を行っても完全に侵入を防ぐのは困難です。外出時の衣服や洗濯物に付着して、家の中に入り込んでくることもあります。虫を見つけたときはすぐに対処しましょう。ここでは、虫が家の中に入ってきてしまった際の対処法を解説します。

◎すぐに駆除する

家の中で虫を見つけたら、すぐに駆除しましょう。ゴキブリや蚊、コバエ、アリなどは殺虫スプレーで駆除できます。また、台所に多いコバエの退治には、「めんつゆトラップ」が手軽で効果的です。

[めんつゆトラップの作り方]

1. ペットボトルを切った容器など、捨ててもよい容器を用意します。

2. 容器の中に水とめんつゆを5:1の割合で混ぜます。

3. 柑橘系の香りの食器用洗剤を数滴入れます。

4. 三角コーナーのそばやコバエが出やすい場所に設置します。

めんつゆトラップは、1週間を目安に処分しましょう。めんつゆと水、食器用洗剤で作るため、食品を扱う台所でも安心して使えます。

◎侵入場所を点検して対策を見直す

虫を駆除した後は、再び侵入するのを防ぐため、「どこから入ったのか」「なぜ入ったのか」を確認して対策を見直しましょう。

例えば、ドアや窓に虫の侵入経路となっている隙間がないか、網戸に穴が開いていないかなどの確認が必要です。また、ごみをこまめに捨て、食べ物の保管に密閉容器を使うなどの衛生管理も徹底しましょう。ダンボールはゴキブリやダニが発生しやすいため、家の中に放置せず早めに処分することが大切です。

アリや蚊が庭やベランダから入ってくる場合は、雑草や落ち葉を掃除し、水溜まりを放置しないようにすることも効果的です。

まとめ

家の中に虫が入ってくると不快なだけでなく、アレルギーや感染症などの健康被害や衛生面への影響も心配です。特に小さなお子さまやペットがいる家庭では、安心して過ごすためにも虫対策が欠かせません。

虫を寄せ付けないためには、日頃から掃除を徹底して虫が好む環境をつくらないことと、侵入経路をしっかりと塞ぐことが何より大切です。住まいを清潔に保って虫の侵入を防ぎ、家族が快適に過ごせる空間を目指しましょう。

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