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住まいのコラム 【家の中の花粉対策!】 すぐにでもできる対策をいくつかご紹介 公開日:2025年4月10日(木)
  • #健康

花粉の飛散が多い時期は外出時の対策だけでなく、花粉が家の中に入り込まないような対策も必要です。しかし、注意していても玄関や窓からの侵入を防ぐのは困難です。また、外出時に衣類や体に付着した花粉をそのまま家の中に持ち込んでしまうことも少なくありません。

そこで本記事では、家の中に花粉が入る原因や、すぐにできる花粉対策について解説します。家の中への花粉の侵入をできるだけ防いで、快適に過ごしましょう。

家の中に花粉が入る原因

花粉が家の中に入り込むのは、主に次の3つの原因があります。

◎窓や玄関を開けたとき

換気で窓を開けたときや、玄関を出入りする際、花粉は家の中に入り込んでしまいます。花粉が多い時期は、なるべく窓を開けないようにしている方も多いでしょう。しかし、玄関は毎日使用するため、開口部からの花粉の侵入を完全に防ぐのは難しいのが現実です。

◎外出時にアウターや髪などに付着するため

花粉の飛散が多い時期の外出は、服や髪、肌に花粉が付着します。帰宅した際に花粉を玄関先で払い落とさなければ、家の中に花粉を持ち込んでしまいます。

◎外干しした洗濯物に付着するため

外出時のアウターに花粉が付着するのと同様に、外干しした洗濯物にも花粉が付着します。花粉を払わずにそのまま取り込んでしまうと、室内に花粉を侵入させてしまいます。

家の中に花粉を持ち込まないための対策

花粉が多い時期は、できるだけ家の中に花粉を持ち込まないように注意が必要です。花粉を屋内に侵入させないための対策をご紹介します。

<洗濯物を外に干さない>

洗濯物を外干しすると、干している間に花粉が付着してしまいます。晴れた日は外干しをしたくなりますが、花粉の飛散量が多い時期は室内干しにするのが効果的な対策です。

ただし、室内干しの場合、気になるのが生乾き臭です。この嫌な臭いの原因は、洗濯物に残った雑菌が増殖することにあります。部屋干しで湿った状態が長く続くと、雑菌が増殖しやすくなり、生乾き臭が発生してしまいます。この生乾き臭を防ぐには、扇風機やサーキュレーターで洗濯物に風を当てたり、除湿器で除湿したりして、できるだけ早く乾かしましょう。

<帰宅時は玄関に入る前に花粉を払う>

屋外では服や髪、肌に花粉が付着するため、そのまま家に入ると花粉を持ち込んでしまいます。服に付着した花粉は、玄関に入る前に払い落としましょう。花粉を払う際は、上から下へと順に払うのがポイントです。また、衣類用の粘着ローラーを使うと花粉をしっかり取り除けます。パタパタたたくと花粉が飛び散り、玄関を開けたときに家の中に入り込む可能性があるため注意しましょう。バッグや帽子などの小物にも花粉は付着するため、衣類だけでなく小物の花粉も払ってから玄関に入ると、花粉の自宅への持ち込みを軽減できます。髪や肌についた花粉は、帰宅後できるだけ早く洗って除去しましょう。

<花粉が付着しにくい素材の服を選ぶ>

花粉対策には、花粉が付着しにくい素材の服を選ぶことも重要なポイントです。綿素材や化学繊維は、花粉が付着しにくい特徴があります。綿は帯電しにくく、静電気が発生しにくいため、重ね着をしても静電気を抑えられます。ナイロンやポリエステルなどの化学繊維は、表面がツルツルしているため、繊維の奥に花粉が入り込むのを防げます。

反対に、花粉が付着しやすいのはウールです。表面がふわふわしているため花粉が付着しやすく、さらに繊維の凸凹の間に花粉が入りやすいからです。花粉が多い時期の外出は、できるだけウール素材を避けるのがよいでしょう。

<換気するときは窓の開け方を工夫する>

換気のために窓を開けると花粉が屋内に入ってきます。花粉が飛散する季節の換気は、窓の開け幅を10cm程度にして、レースのカーテンをしめると屋内に入る花粉を4分の1に減らせます。屋内に入った花粉はカーテンや床に残るため、掃除を欠かさないようにして、カーテンは定期的に洗濯しましょう。

【参照】環境省 「花粉症環境保健マニュアル2022」

<衣類の静電気を防ぐ>

衣類に静電気が発生すると、花粉が付着しやすくなります。洗濯時に柔軟剤を使うと静電気が発生しにくくなるため、花粉の付着を抑えられます。洗濯できない衣類には、静電気防止スプレーを使いましょう。

<換気口にフィルターをつける>

建築基準法改正により、2003年以降に建てられた住宅には、24時間換気システムの設置が義務づけられています。このシステムは、居住空間の空気を循環させて、室内の空気を入れ替える設備のことです。24時間換気システムは、給排気の仕方によって3つの種類に別れます。

戸建てやマンションに多く採用されている第三種換気は、排気口に換気扇を設置して、自然吸気によって空気を循環させる仕組みです。設置コストが低いメリットがありますが、全ての部屋に給気口が必要になります。この給気口から花粉が入ってくることがあるため、花粉対応のフィルターをつけて対策しましょう。

フィルターの目が細かいものは汚れがたまりやすいため、通気性が悪くならないように定期的な掃除や交換が必要です。

<飛散量が多い日の外出を避ける>

花粉の飛散量が多い日は、できるだけ外出を避けることも、花粉対策の一つです。花粉の飛散量が多い時期は地域によっても異なりますが、スギ花粉は2月〜4月頃にピークを迎えます。

天候によっても飛散量は異なり、晴れて気温が高い日」「空気が乾燥して風が強い日」「雨が降った翌日の晴れた日」は、特に花粉の飛散量が多くなります。雨の翌日に花粉の量が多いのは、雨と一緒に落下した花粉が翌日に乾燥するため、普段より飛散量が増え、再び飛散するからです。また、1日の中でも昼前後と夕方は飛散量が多くなる傾向があるため、この時間帯を避けて外出するのもよいでしょう。

家の中に花粉が入ったときの対処法

花粉が家の中に侵入しないように気をつけても、完全に防ぐのは困難です。家の中に入った花粉の対処法について解説します。

◎朝一番に掃除する

花粉掃除は、朝一番に行うのが効果的です。床に落ちた花粉は、人の動きによって空気中に舞い上がります。人の動きがなければ、花粉は自然に床に落ちてくるため、花粉の掃除は、まだ家族が活動していない朝一番が最適です。

◎水拭きしてから掃除機をかける

花粉の掃除は、できるだけ舞い上がらせないようにすることが重要なポイントです。掃除機をかけると排気の風で花粉が舞い上がってしまいます。まずは、固く絞った雑巾や、ウェットシートをつけたフロアワイパーで拭き掃除をしてから掃除機をかけましょう。

◎電化製品はハンディモップで花粉を絡めとる

電化製品は静電気が発生しやすく、ホコリだけでなく花粉も付着しやすいものです。定期的に掃除して、ホコリと一緒に花粉も取り除きましょう。ただし、電化製品は水に弱いため、床掃除のような水拭きには適していません。ホコリや花粉を絡めとるハンディモップなどで掃除しましょう。

◎空気清浄機を使う

家の中に入った花粉には、花粉除去効果がある空気清浄機を使う方法もあります。花粉もしっかりキャッチする目の細かいフィルターの空気清浄機を設置すれば、室内の花粉を取り除けます。

◎加湿器を使う

加湿器を使って湿度を40~60%程度に保つと、花粉が水分を含んで重くなり、床に落ちやすくなります。落ちた花粉は雑巾やフローリングモップで拭き取りましょう。

花粉症とシックハウス症候群の違い

「花粉症」と「シックハウス症候群」は似た症状も見られるため、間違えられることがあります。しかし、それぞれの原因はまったく異なります。

花粉症は、鼻腔(びこう)内に入ってきたスギなどの植物の花粉に対して起こるアレルギー反応です。季節性アレルギー鼻炎とも呼ばれます。主な症状は、目のかゆみ、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどです。

一方、シックハウス症候群は、新築やリフォーム後の家に住み始めてから、頭痛やめまい、目のかゆみ、鼻づまり、鼻水、咳、湿疹、疲労感などの症状が表れることを指します。シックハウス症候群は、住宅の建材から放出される化学物質を吸い込むことが原因です。また、家具やカーテンなどに使われている化学物質や、カビ、ダニなどもシックハウス症候群の原因になります。

シックハウス症候群を防ぐには、新築物件で使用される建材に注意し、住み始める前にできるだけ換気することが重要です。窓を開けて換気するだけでなく、換気扇や空気清浄機を使い、換気を徹底しましょう。

まとめ

花粉が多い時期は、家の中にも花粉が入ってきます。まずは、屋内に持ち込まないようにすることが大切です。しかし、花粉の侵入を完全に防ぐのは難しいため、花粉が舞い上がらないように気をつけながら掃除することが大切です。本記事でご紹介した花粉対策の方法を参考にして、快適で健康な毎日を過ごしましょう。

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