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住まいのコラム 【注文住宅の流れ】初めての家づくりスケジュール(後編) 公開日:2023年10月10日(火)
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初めて家づくりをする方に向けて、家づくりの検討から入居まで、どういう流れで進むのか、全体をわかりやすく見渡すように解説をしていきます。

前編のハウスメーカーとの契約までにやるべきことに続いて、後編では契約後にどのタイミングで何をやるのかという部分にフォーカスしてご紹介していきます。

それでは、後編での要点をみていきましょう。

・お金の手続きは、契約前に事前審査を行い、契約後に仕様が決まった後、本審査として正式な手続きを行うことが一般的
 
・会社によって異なりますが、請負契約後に家の仕様を固める段階があります。外構など変更可能な部分もあり、いつまでに何を決めるのかは事前に確認を
 
・住宅ローンの仮審査後は、クレジットカードの滞納や大きな金額のローンを組まない方がよい。本審査通過後、そして引き渡しの実行時に個人情報の照会が入ることがある
 
・工事が始まれば基本的にやることは少なく、最後は引き渡し時に各種手続きを完了して家づくりとしては完了する
 
・契約後~引越し完了まで、早くて約7ヶ月、一般的には1年近くかかる

契約後に続いてやること

契約完了までは前編で解説しています。
全体スケジュール=>

請負契約後には、まず建物の仕様を固めていく作業に入ります。

間取りは契約時点から変更はないか?キッチンのメーカーはどこ?クロスの色は?
家づくりで一番楽しくも大変な時間と言われています。

メーカーのショールームに足を運んだり、サンプルを見ながら細かい部分を決定していきます。

仕様は着工前の最終決定まで

多くの方がここで悩むポイントは、いつまでに何を決めればいいの?ということです。

間取り、床や壁の素材、設備、外壁の色、、、せっかくの注文住宅だから後悔したくない、好きなデザインでと色々悩みますよね。

しかし、工事を始めて行く段取りなどもあるため、「どこかで」最終決定しないといけません。

一般的には、請負契約を行った後に、間取りや外壁・屋根の素材・色などを中心に決めていきます。
ここで大きな変更点があれば行い、その金額変更に伴い住宅ローンの審査も提出していきます。

また最近では、補助金をもらうために、断熱性や省エネ性を確定させないといけないため、特に外回りに関する仕様や、間取り(部屋の大きさなど)を最初に確定します。

これらの作業を請負契約から数ヶ月で確定し、家の骨組みとなる部分を発注する、最終発注となります。

おおよその項目を、いつまでに決めればいいのか?を下記に示しました。
これは、ハウスメーカーにより異なる場合がありますので、契約前に確認しましょう。

このように、請負契約までに多くのことを決めずとも、契約後にしっかり打合せをする時間を取ってくれるのでご安心ください

ただし工事の順番から言えば、間取りや外回りに付随する部分(外壁・屋根・玄関ドア・窓サッシなど)は、早い段階で決定していきます。

一方、キッチンやトイレなどは、少し時間的に余裕があります。
とはいえ、お風呂は上棟してすぐに組みこむことから、遅くとも、設備や内装関係が着工する頃まで決まっていることが望ましいでしょう。

住宅ローンの流れ


住宅ローンの仮審査から、本審査へ移行します。

住宅ローンの本審査とは、申込者の年収・勤務状況・資産状況・過去のローン滞納の有無などを総合的に判断して審査を行います。

仮審査では簡易的な審査に留まるものの、本審査ではより正確な、多くの項目に渡って審査されます。

借入された方に万が一のことがあった場合に備えて、団体信用生命保険の加入が原則必要となっており、場合によっては健康診断の結果を提出しないといけない場合もあります。

ここで知っておくとよい点は、下記の2点。

・既に加入されている生命保険の見直しを入れるとよい

・住宅ローンの仮審査後は、クレジットカードの滞納がないように。また、大きな金額のローンを組まない方がよい。本審査通過後、そして引き渡しの実行時に個人情報の照会が入ることがある


以上の2点を頭の片隅に入れて、賢く審査を乗り切りましょう。

つなぎ融資とは

つなぎ融資とは、家が完成するまでに必要な資金を調達するための制度です。

会社によって対応が異なる場合がありますが、原則必要になってくるため、つなぎ融資の金利も諸費用としてみておく必要があります。

4,000万円を土地・建物でつなぎ融資する場合、金利額は約40万~50万円です。

つなぎ融資は、工事期間に比例して高くなってくるため、工期が短いハウスメーカーは費用が安く抑えやすいと言えます。

2. 工事中~引き渡し前の手続き

ここまでくると、工事が実際にスタートしていきます。

工事中にやること

工事が始まってしまえば、基本的にお施主様の方でやることはありません

基礎着工前に「地鎮祭(じちんさい)」という神事を行います。
工事および新築での家族の安全を祈願するものです。

地鎮祭の実施は任意ではありますが、多くの方がされる行事となっていて、この時に周辺に工事の挨拶を行うことが一般的です。

そして、工事が始まるとケガをする恐れもあるため、工事現場へ自由に立ち入りはできません

現場が気になるようであれば、現場監督に事前に断りをいれてから現場を見せてもらうようにしましょう

現場に行くときは、スリッパ・ヘルメット(だいたいは現場で借りれる)を準備していくと安心です。

なお、一般的には大工さんの休憩が10時~、12時~、15時~、となっているため、その時間であれば工事の邪魔になりにくいので、この時間帯に行くようにしましょう。

大工さんも人間なので気持ちよく仕事をしてもらうために、15時前に差し入れ(コーヒー・夏はスポーツドリンク等)などを持参していくと喜ばれます。

引き渡し前の手続き

工事が一通りできた段階(ハウスメーカーによっては工事途中も)で、キズや打合せ内容との相違がないかの確認を行います

そこで指摘のあった箇所の手直しと併行して、最終的な手続きを完了させていきます

登記書類の作成、建物の残金支払い(つなぎ融資で対応の場合が多い)、さらに住宅ローンの実行、火災保険の申込などです。

住宅ローンの最後の実行時に必要なモノとしては、収入証明書・実印・印鑑証明書・住民票などを用意して書類にサイン・捺印をして完了です。

支払いの実行が確認された段階で、最後にカギの引き渡し・完成書類の受け取りになります。

3. 引越しをして完了

契約から引越しまでは、おおよそですが、早くても7ヶ月程度 ~ 1年近くかかるケースが多いです。

お子さんの入学のタイミングなどがある場合は、そこから逆算して家づくりをスタートしましょう。

最近は資材不足などもあり、場合によっては大きく工期が遅れることもありますので、入学等が絡んでいる場合には、早めに市役所などに相談しておくと安心です。

4. まとめ

一般の工務店と比較して、ハウスメーカーは着工してから完成までの工期が短い点が大きな違いでもあると言われています。

また、仕様決めをしていく中で、資金面やローンに関する不安も少なくないでしょう。

経験が豊富なハウスメーカーであれば、銀行などと連携がとれていることが多く、柔軟に対応しやすい側面もあります。

今回の記事を念頭におきつつ、初めて家づくりをする方は、まずは前編で紹介した契約前の段取りを参考にしながら、家づくりの一歩を踏み出してみましょう。前編へ=>

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