人生で最大の買い物と言われる家づくり。それだけに何度も経験する人は、ほとんどいません。つまり、家づくりはほとんどの人が初心者なのです。失敗できないにも関わらず、経験がないのでわからないことだらけ。そんな方々の頼れる味方となってくれるのが住宅展示場です。そこで、今回は10年以上にわたって住宅展示場の運営に関わるスペシャリストに、家づくりがみるみる進む住宅展示場の活用術について語っていただきました。耳より情報が満載ですよ!
株式会社サンフジ企画
東関東支社 マネージャー 平光 康朗さん
株式会社サンフジ企画
北関東支店 リーダー 目崎 裕之さん
株式会社サンフジ企画
本社 リーダー 福島 智裕さん
株式会社サンフジ企画
横浜支社 リーダー 鈴木 基氏さん
総合住宅展示場には、様々なハウスメーカーのモデルハウスが建っています。それぞれ個性があり、外観を見比べるだけで雰囲気の違いはハッキリわかります。たくさんのモデルハウスを見比べることで、自分の好みや家族との相性も把握できるのが基本的なメリットだと言えます。最初は、工法など複雑な観点ではなく外観などのわかりやすいポイントから比較してみてはいかがでしょう。
私も同感です。近年では、インターネットの普及で事前に様々な要素を調べることができるようになりました。その結果、比較検討要素が増えてかえって選ぶのが大変になったという側面もあると思います。まずは、外観など比較しやすいポイントから入るのは良いと思います。
その上で、私がおすすめしたいのが、どこか部分的なところにフォーカスして見ること。モデルハウス一棟丸ごと参考にすると、豪華すぎたり、大きすぎたりするので、例えば、このモデルハウスならこのキッチン、このモデルハウスなら子供部屋という具合に、それぞれの良いところを参考にしたらいかがでしょう?
なるほど、重視するポイントを明確にするのはいいですね。そのためには、家族でしっかり話し合って、暮らしの中で何を大切にするかを共有しておく必要があります。週末に家族でバーベキューを楽しみたいとか、テレワークができるスペースを確保したいとか。
重点ポイントをはっきりさせるためにも、家づくりのための家族会議は密にすることをおすすめします。
それから、災害の起きた後などは、特に構造に注目するお客様が増えるように感じます。建てる前にその構造をご自身の目で確認しておくのは、安全安心を買うという観点でも大切なことですね。
モデルハウス内で構造をうまく見せているハウスメーカーがあります。床下や壁の一部をスケルトンにして実際の構造を目にすることがことができます。家が完成したら見えない部分を事前に確認できるのも住宅展示場の利点ではないでしょうか。
●外観など、わかりやすいポイントから各モデルハウスを比較する
●暮らしの中で何を大切にするか、家族で話し合っておくことが大切
●基礎や構造まで見ることができるのも、住宅展示場の利点
前提として、家づくりを何度も行う人はほぼいないので、住宅展示場の利用についても初心者の方がほとんどです。勝手にモデルハウスに入ってもいいのですか?と聞かれるお客様もいらっしゃいます。まずは、気軽に自由に、気になるモデルハウスを、時間の許す限り見学してくださいとお伝えしたいですね。
最近は、気になるハウスメーカーの見学を事前に予約をして来場するケースも増えましたよね。
そうですね。事前予約をすることで、ハウスメーカーの営業担当者が必要な資料を揃えて時間を取ってくれるので効率的に見学ができます。
きちんと時間を決めて、事前に見学するモデルハウスのプランを立てることで、タイムロスをせずに、有意義な見学ができます。
住宅展示場内で開催されるセミナーや相談会を活用するのも良いと思います。見学の際に、二世帯住宅相談会、収納セミナー、住宅ローン相談会など、専門家の話が聞けるセミナーや相談会に参加すれば知識も習得できて一石二鳥です。「初めての家づくり」といった、初心者にうれしいセミナーもありますので、家づくりに関わる様々なポイントを学べます。
ほんと、そうですよね。セミナー以外でも、ハウスメーカーによっては、ファイナンシャルプランナーの資格を持っている方もいて、ライフプラン・年収に応じた住宅ローンの借り方など、詳細な情報についての相談もできます。
これはお伝えしておきたいのですが、土地情報についても詳しいところが多く、家づくりに関することすべてが住宅展示場内で完結しますのでこれを活用しない手はありません。
現在は、建て替えよりも土地から探して新築するケースが多く、約6割を占めています。ハウスメーカーによっては、近隣の土地情報に詳しい営業担当者もいますので、土地探しから相談することができるのです。
わざわざ不動産会社に行く必要もなく、どの土地にはどんなプランがいいかといった事まで提案できます。
そういう意味では、住みたい地域に近い総合住宅展示場に行くのがおすすめです。
●気になるハウスメーカーがあれば、予約をとっておくと効率的に見学できる
●家づくりに関する様々なポイントを学べる各種セミナーを活用する
●近隣の土地情報に詳しい営業担当者に土地探しから相談することも可能
そういう場合は、担当者を変えてほしいと要望して大丈夫です。
ちょっと言いづらいと思いますが、せっかくお気に入りのメーカーなのに、うまく噛み合わない営業担当者だったら話を進めにくいですよね。
一生に一度の買い物ですし、建てた後も長いお付き合いになるのが担当者です。妥協は禁物です。
私もそう思います。やはり営業担当者によって家づくりは大きく左右されます。わたしのエリアでも担当者を変えてもらったというケースを耳にします。ハウスメーカーを決めた理由として、営業担当者が良かったという意見も多いですよね。
総合展示場の大きな役割の一つとして、営業担当者との出会いの場という面があると思います。
モデルハウスに入って、基本的に初回接客の営業社員が担当することになるのですが、自らの意志でチェンジしてもらうことでより良い営業担当者と出会うことができるわけです。
実際の建物を見比べて、気に入ったモデルハウスを選び、担当者も能動的に選択することができる。これがポータルサイトや不動産仲介会社で住宅メーカーを紹介された場合との大きな違い。
人生最大の買い物、自ら納得のいく選択をしたいものですよね。
●総合住宅展示場は、家づくりを伴走する良き営業担当者との出会いの場
●モデルハウス内覧時に初見の営業担当者はチェンジ要請が可能
今回は、50年以上にわたり総合住宅展示場を運営する会社で、それぞれの現場を支えている方々に登場いただきました。皆さん10年以上のベテランばかりだけに、すぐにでも活用できる知見や提言がたくさんありました。コロナ禍もようやく終息に向かい、様々な分野でリアルな現場が戻ってきています。まず、実物の住まいを見比べて、悔いのない選択をしてください。総合住宅展示場なら、中立の立場から日本を代表するハウスメーカーのモデルハウスを展示。仲介料を一切いただくことなく、家づくりの貴重なノウハウと知見を提供しています。
住まい探しの情報収集や知識を身に付けたら、
まずは、ご希望条件に合ったモデルハウス探しや、お近くの展示場を探してみましょう。
住まいのサポーターズ
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