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住まいのコラム 理想の家づくりへの第一歩、工法を学ぼう! 公開日:2022年6月15日(水)
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家族のライフスタイルに合った理想の住まいを建てたい。でも、住宅展示場に行っても、どのモデルハウスを見学したらいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は、モデルハウスを選ぶ際の一つのポイントとして、「工法」について詳しくご紹介します。木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造それぞれの特長を把握して、気になる工法のモデルハウスを探してみてください!

木造

国土の実に67%、約2/3を森林が占める日本。古くから木は、住まいや家具の材料として広く活用されてきました。近年では、木のもつ調湿効果やリラックス効果、自然の風合いが注目され、さらに人気が上昇。その特性を活かした様々な工法が確立されています。

木造軸組工法

日本の昔ながらの工法で、在来工法とも呼ばれています。土台に柱をのせ、梁などを水平に渡し、筋交いという斜めの木材を入れて補強する工法です。構造的な制約が少ないため、設計やデザインの自由度が高いのが特長。狭小住宅や変形地にも対応しやすい工法です。開口部が取りやすく、大きな窓を設置して外の風景や陽光、風を室内に招き入れる。そんな自然との一体感を楽しむこともできます。

こんな方におすすめ!

●昔ながらの木の風合いや質感を暮らしに取り入れたい
●設計やデザインにこだわり、開口部を大きく取りたい
●狭い敷地や変形地にマッチした住まいをつくりたい

2×4(ツーバイフォー)工法

1970年代に北米から輸入された工法です。木造軸組が柱や梁などの軸で構成するのに対して、2×4は断面サイズが2×4インチの製材で組んだ枠に構造用合板を張ったパネルで壁を構成します。床、壁、天井を面で構成するため、しっかりとした箱型の構造となり、耐震性、耐火性、気密性に優れているのが大きなメリット。面で支えるために開口部に制限があり、洋風の外観によくマッチします。

こんな方におすすめ!

●耐震・耐火性に優れた家をつくりたい
●高気密・断熱性を優先したい
●大きな開口部の日本家屋より洋風の外観デザインが好き

木質系プレハブ工法

木材で組んだ枠に断熱材を入れたパネルを工場生産し、それを現場に運んで組み立てる工法。2×4同様、面で支える工法なので、耐震性、耐火性、気密性に優れた住まいとなります。部材を工場生産するので品質管理が行き届き、品質にバラツキが出にくいのも特長。現場作業を減らし、工期が短くなるのもメリットです。

こんな方におすすめ!

●耐震・耐火性を優先した家づくりを行いたい
●高気密・断熱性に優れた住まいにしたい
●工期を短く、出来るだけ現場作業を減らしたい

鉄骨造

建物に使用される鉄骨は、厚みが6mm未満の軽量鉄骨と6mm以上ある重量鉄骨があります。軽量鉄骨が多く使われるのが鉄骨軸組工法、重量鉄骨が多く使われるのが鉄骨ラーメン工法となります。住まいの素材としてのメリットは、大きな空間をつくれること、優れた耐震性などがあげられます。一方、断熱性が低いため、夏の暑さや冬の寒さが伝わりやすいという一面もあります。

鉄骨軸組工法

木造の軸組工法と同様に鉄骨の柱と梁に、プレースと呼ばれる筋交いに相当する鋼材で骨組みを構成する軸組工法です。木造のように柱間だけでなく、床にもプレースを入れるのが特長。横からの力に対する抵抗力を強化することで耐震性を向上させています。工場生産が主流で品質も安定。何より大きな空間をつくれるのが魅力。多くのハウスメーカーが採用し、商品ラインナップも豊富です。

こんな方におすすめ!

●地震に強い家づくりを最優先したい
●広々としたリビングなど、大空間をつくりたい
●様々なモデルの中からライフスタイルに合った住まいを選びやすい

鉄骨ラーメン工法

重量鉄骨を柱・梁に用いて強靭な躯体をつくる工法です。柱と梁からなるシンプルな構造なので、開放的な空間や大きな窓を採用することができます。設計の自由度も高く、2世帯住宅やオフィス兼用住宅にも最適。広々としたルーフバルコニーや屋上利用のプランも多数見られます。反面、建物が重く基礎部分の強化が必要となります。

こんな方におすすめ!

●とにかく地震や災害に強い家づくりを目指したい
●広い空間やバルコニーなど、みんなで集まれる場所を確保したい
●2世帯住宅やオフィス兼用、賃貸併用住宅なども視野に入れている

鉄筋コンクリート造

鉄筋を組んだ型枠にコンクリートを流し込み、養生して躯体をつくります。鉄筋とコンクリートの頑強性を活かし、一戸建てからマンション、高層ビルまで様々な建物に採用されています。地震と災害に対する強さと耐久性が最大のメリット。反面、結露対策が必須となります。

鉄筋コンクリート造(RC工法)

RCは、Reinforced Concreteの略。つまり、補強されたコンクリートを表します。その名の通り、耐久性、耐火性、耐震性に優れているのが大きな特長です。現場で鉄筋を組み、型枠をはめてコンクリートを流し込む工法なので、型枠次第でスタイルに自在性があります。外観デザインにこだわった住まいも多く見られます。工期は他の工法よりも長くなり、工事費も高めとなります。

こんな方におすすめ!

●何よりも地震と災害に強い家をつくりたい
●デザイン性にこだわり、自分らしい住まいを建てたい
●気密性や遮音性に優れたプライベート空間を重視したい

コンクリート系プレハブ工法

現場で鉄筋を組みコンクリートを流し込むのではなく、工場でコンクリートパネルをつくり、現場に運んで組み立てる工法。床、壁、天井パネルを一体化して建物を構成するため、耐久性、耐火性、遮音性に優れた住まいが実現します。コンクリートパネルは工場生産なので現場打ちのコンクリートより品質が安定。外壁にはタイルや仕上げ塗り材を吹き付けるケースが多く見られます。

こんな方におすすめ!

●地震と災害に強い家をつくりたい
●耐久性、耐火性、遮音性を優先したい
●鉄筋コンクリート造の工期の長さを短縮したい

まとめ

住まいに使われる素材を軸に主な工法をまとめてみました。工法のおよその特長をつかむことで、家族にとっての理想の家づくりの形が見えてくるはずです。住宅展示場に行った際も、工法を知っておけば見学もスムーズ。各ハウスメーカーともカタログや模型を駆使して詳細に解説してくれるので、ぜひ足を運んでみてください。

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